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特集 心と心のかけ橋 羽生市母子愛育会連合会

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埼玉県羽生市

少子・高齢化、核家族化が進む中、地域との関わりが減少し、孤立する子育て家庭や単身高齢者が増えています。今回は、今年で70周年を迎える羽生市母子愛育会連合会の、心と心、人と人をつなぐ活動を紹介します。

皆さんは「母子愛育会」という組織をご存じでしょうか。昭和8年、平成天皇がお生まれになった時に、昭和天皇が母と子の健康を願って作られた全国的な組織です。羽生市でも昭和29年に結成され、地区から選出された愛育班員が、近隣の方への「声かけ」「見守り」を通して、母子から高齢者の方まで、地域の健康づくりやコミュニティづくりを推進しています。

■羽生市母子愛育会連合会
会長 齋藤勢津世(せつよ)さん
羽生市母子愛育会連合会は9つの支部(本紙次ページ参照)からなり、現在は567名の班員がいます。赤ちゃんが生まれた家庭への訪問や、子育て家族の見守り・声かけ、地域での子育て支援や交流会、健康講座の開催など、母と子の健康のため、さまざまな活動を行っています。
「畑仕事や散歩で外に出ると、たくさんの近所の人が声をかけてくれます」。そう、うれしそうに話すのは、会長の齋藤勢津世(せつよ)さん。平成13年に会長に就任してから23年間、近所の子育て家庭や一人暮らしの高齢者に声かけを行い、地域を見守ります。須影地区の支部長も兼任する齋藤さんは、声かけの他、赤ちゃん誕生訪問、スイカ割り大会やグラウンドゴルフ大会等の交流会の開催、健康講座の実施など、地域のつながりを深めるため、さまざまな取り組みを班員と一緒に行っています。
「この地区は近所同士の交流が多く、隣の子も『齋藤おばちゃん』と、向こうから声をかけてくれます。コロナ禍で一度つながりが途切れましたが、今は、地域の子どもの数も増えていて、ほとんどのご家庭から赤ちゃん訪問の許可をいただいています」と喜びをあらわにします。
長い間、愛育班員として活動してきた齋藤さんは、地域一人ひとりの、さまざまな健康や暮らしの問題を見てきました。「声かけしたとき、子どもは色々な話を返してくれますが、高齢の方はそうではありません」と、特に一人暮らしの高齢者の孤立を心配しています。「独りにならず、誰かとつながりがあれば、助け舟は必ず出ます。そして、救われる人が一人でもいれば、それが地域のため、愛育会のためになります。何かあったら、いつでも相談してください」と、齋藤さんは思いを話します。
地域が、明るく、元気になるため、人と人をつなぐ愛育会の活動は、ますます重要になっています。愛育班活動は、いつでも、どこでも、無理なくできる活動です。興味を持たれた方は、事務局である、こども家庭課(【電話】内線197)までお問い合わせください。

■赤ちゃん誕生訪問
4カ月児健診で、事前に了承を得た家庭に、愛育班員がお祝いのプレゼントを届けに伺います。
※実施していない支部もあります。

■支部ごとの活動を紹介します
羽生支部:地元高齢者施設でハロウィンパレードを開催。子どもたちはお菓子をもらい、楽しく過ごしました。
新郷支部:新郷公民館で、地域の親子を対象に風船おもちゃ作りを行い、子どもたちの笑顔があふれました。
須影支部:須影集会所でスイカ割り大会を開催。子どもたちは歓声を上げながら、スイカ割りを楽しみました。
岩瀬支部:ベビーマッサージ教室を開催。参加者は、スキンシップの方法を学び、親子の絆を深めました。
川俣支部:「川俣キッズあそぼうよ」イベントで、班員が子どもたちに配るいがまんじゅうを作りました。
手子林支部:手子林公民館でグラウンドゴルフ大会を開催。3世代が集まり楽しく交流しました。
三田ケ谷支部:三田ケ谷公民館主催のイベントに班員がお手伝いで参加。小学生とフラフープ玉入れを楽しみました。
村君支部:公民館まつりに出展する手芸作品を制作。日頃の活動などを話し合う、良い機会にもなっています。
井泉支部:「おいしいおやつでおしゃべり会」「クリスマス会」等を開催。育児中の方同士の交流や、息抜きの場を提供しています。

問合せ:こども家庭課
【電話】内線197

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