野生化したアライグマが全国各地で増えています。アライグマは国の特定外来生物に指定されており、家の天井裏などに住み着き建物を損壊する、ごみや畑を荒らす、ふん尿被害をもたらす、狂犬病などの感染症の媒介になるなど、生活に悪影響を及ぼします。
市へも目撃情報や相談が寄せられており、被害に遭わないように対策を取ることが必要です。
特定外来生物とは:元々、日本にいなかった外来生物のうち、生態系などに被害を及ぼすとして国が指定するもの。飼育・保管・運搬・販売・譲渡・輸入などは原則禁止。
■アライグマはどんな生き物
北米原産の動物で、外国からペットとして輸入されて飼われていたものが、逃げたり放されたりして野生化。基本的に夜行性だが昼間も活動。森林から都市部まで幅広く生息し、川や池などの水辺を好む。気性が荒く凶暴な性格のため、見つけても近づいたり、触ったりしないこと。
食べ物:雑食性で生ごみやペットの餌をはじめ、ザリガニ、魚、カエル、トカゲ、ネズミ、バッタなどの生物、スイカ、トウモロコシなどの農作物など、何でも食べ、特に糖度が高い果実などを好む。
特徴:
・中型犬くらいの大きさ(頭から尾の先まで70~90センチ)
・目の周りに黒いマスク模様。眉間には黒い筋
・尻尾に5~7本のしま模様(タヌキやキツネなどには無い)
・前足・後足とも5本指
◇市内におけるアライグマ捕獲件数の推移
◇対策1
縁の下や通風口など家屋の隙間をふさぐ
アライグマは約10センチ角の隙間があれば、入り込めます。家屋への侵入を防ぐため、縁の下や通風口、屋根と壁の間などの隙間をふさぎ、侵入経路を絶つことが有効です。
◇対策2
生ごみや果実を自宅の庭などに放置しない
野菜くずなどは、アライグマにとって栄養価の高い食料です。放置しておくと、アライグマを呼び寄せるだけでなく、栄養状態を良くし、個体数を増やす一因となります。農作業時などでは、ふた付きのごみ箱に入れるなど、食べられない対策をしましょう。
また、食べる予定のない柿やミカンなどの果実は、あらかじめ採取しておき、アライグマの餌を残さないようにしましょう。
◇対策3
捕獲用箱わなを貸し出します
対象:市内在住、在勤の方
※市内の自宅や農地、会社などに設置する場合に限る。
内容:2週間~1カ月を目安にアライグマ捕獲用の箱わなを貸し出します。
※アライグマ以外の動物には使用できません。
※餌の購入、交換などは利用者自身でお願いします。
費用:無料
申込み・問合せ:担当課にある申請書に必要事項を記入し、提出してください。
[農作物への被害について]農政課
[家屋への被害について]環境課
■アライグマ以外にも…
野生の動物はペットと異なり凶暴で、病気に感染している可能性もあり、アライグマ以外にも、注意が必要な生物が市内に潜んでる恐れがあります。発見した時はむやみに近づいたり触ったりせず、速やかに担当課へご連絡ください。
問合せ:
農政課【電話】内線283
環境課【電話】内線296
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