Moroi Keiko 諸井圭子さん
(南羽生3丁目、43歳)
羽生のここが好き:いつも温かく迎えてくれる利用者さんや、子どもたちに声を掛けてくれる近所の方がいて、優しい人が多いところです。
次の方へ:料理上手で、明るく社交的。写真や動画撮影、ウェブサイトの制作などを手掛けている、長谷部めぐみさんを紹介します。
■志した訪問看護の仕事。「自分らしい」療養生活を
「どんな病状であっても、住み慣れた家で自分らしく生活してほしい。私の『看護観』です」。
市内の訪問看護事業所に勤める諸井圭子さんは、利用者への思いをこう語ります。20歳で准看護師となり、働きながら正看護師の資格を取得。その後は、集中治療が必要な重度の患者を受け持つ、急性期病棟に勤務しました。「救命の最前線で働き、看護の知識と技術を磨く、修業の毎日でした」と振り返ります。
退職後、事業所の代表を務める、中学時代の先輩の紹介で現職に。訪問看護の仕事は、20代の頃からの夢でした。きっかけは、退院後も患者を支え続けたいと考えたこと。安心できる自宅で看護を行い、自分らしい療養生活に寄り添いたいと思いました。「日々の生活の中で、病気や障がいとどう向き合うか。その最期に至るまで、家族の一員のような気持ちで支えたい」と、今も変わらぬ志を語ります。
諸井さんは、看護学生の娘と、サッカー少年の息子がいて、週末は試合を観戦し、子どもに声援を送っています。しかし、時に利用者の体調変化で、休日や夜に仕事が入ることも。そんな時は家族や友人を頼り、子育てを両立させています。「周囲の方の理解があって、仕事を続けられます。今の私があるのは皆さんのおかげです」。諸井さんは温かな感謝の心で、利用者と家族の暮らしを支えています。
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