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埼玉県羽生市

■軽度認知障害
厚生労働省による全国調査で、認知症の患者数は462万人(65歳以上の高齢者の7人に1人)と推計され、2025年には730万人(高齢者の5人に1人)に達するとされています。認知症の前駆症状である軽度認知障害(MCI)の有病率も上昇しており、2012年の時点で400万人、2045年には600万人を超えると予測されています。
軽度認知障害(MCI)は健常者と認知症のはざまにある状態のことをいい、記憶障害はあるがまだ生活に支障はなく、介助は不要であるが見守りが必要な状態をいいます。1年後には5~15%が認知症に移行する一方、16~41%は元に戻るという報告があります。
症状の進行を抑えるためには、早期から認知症の予防を行っていくことが重要であり、バランスの良い食事や運動療法、認知トレーニングなどが有効です。また、難聴や生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)に対する治療も必要です。軽度認知障害(MCI)に対する新薬も登場しましたが、症状が進行すると適応にならないことがあります。以前と比べてもの忘れが多いと感じたり、ご家族や周りの人からもの忘れを指摘されることが多くなったりする場合は、早めに医師に相談しましょう。
医師 冨田丈博

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