市では、教育環境の整備のためにさまざまな取り組みを行っています。ここ本紙2、3ページでは、学校体育館へのエアコン設置やトイレの改修などについて紹介します。
■小学校での35人程度学級やわらび学校土曜塾の実施など、蕨ならではの行き届いた教育を進めるとともに、時代の変化に対応した教育の充実を図るため、ICT環境の整備や英語教育に力を入れている本市。更なる教育環境の向上を図るため、体育館のエアコン整備を進め、令和3年度に全3中学校、昨年度に中央、北小学校、そして今年9月には東、南小学校で完了しました。残る西、中央東、塚越小学校も整備に向けて設計を行っており、来年度中に全校で完了予定です。
学校体育館へのエアコン設小置率は全国的には、昨年9月の時点で約12%にとどまっており、他の自治体と比べ、非常に速い取り組みといえます。
また、学校トイレの改修については今年度から予算を増やして進めており、先月までに中央、西、塚越小学校で各1か所の洋式化と床の乾式化の改修を行い、第二中学校では2階から4階までの東側トイレの改修を実施しています。
市ではこれからも、子どもたちの豊かな個性を育み、県内をリードする教育のまちを目指した取り組みを進めます。
○声 とても快適な環境に
笹倉 侑真(ささくら ゆうま)さん 南小学校6年
体育館にエアコンがついて、熱中症の心配がなくなり、授業や行事にも集中できます。トイレもきれいになり、どんどん過ごしやすくなってうれしいです。
■学校体育館のエアコンの特徴
・輻射(ふくしゃ)式の空調システムで、空気を介さず、天井や壁などを直接温めたり、冷やしたりするため、室内温度のむらが少なく、体育館などの大規模空間に適しています。
・エアコンから吹き出す風量が抑えられるため、競技への影響が少ないほか、ほこりが舞い上がりにくいため、衛生面にも優れています。
問合せ:教育総務課
【電話】433・7735
■時代の変化に対応した取り組み
施設の整備のほかにも、市では未来を担う子どもたちへの教育に力を入れています。ここでは、2つの取り組みをお伝えします。
○GIGAスクール構想によるICT環境の整備
令和3年1月には、コロナ禍のオンライン学習などに対応するため整備を前倒しして、市内全小・中学校の児童生徒1人1台のパソコン配備と校内ネットワークの整備を完了。また、高い専門的スキルを持ったICT支援員を配置し、教員への研修や授業のサポートをしています。更に今年度はデジタルドリルを導入するなど、デジタル教材の充実も図っています。
○GTECを活用した英語教育の更なる充実
英語教育のよりいっそうの充実を図るため、1校1人のALT(外国語指導助手)を配置しているほか、中学2、3年生では、GジーテックTEC(
※)を活用しています。GTECの結果を分析することで、生徒一人ひとりの英語4技能の定着状況を把握するとともに、授業の改善にもつなげています。
※GTEC(Global Test of English Communicationの略)/スコア型英語4技能(聞く、話す、読む、書く)検定試験
問合せ:学校教育課
【電話】433・7728
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