(9.産業と技術革新の基盤をつくろう)
(11.住み続けられるまちづくりを)
(12.つくる責任 つかう責任)
皆さんが普段から行っているごみの分別は環境への配慮に加え、処理費用の削減にもつながっています。今月はごみを処理する蕨戸田衛生センターについてや、ごみの分別のポイントなどを紹介します。
蕨市のごみは蕨戸田衛生センターで処理されています。同センターでは、令和元年度より4か年計画でごみ・粗大・し尿処理施設の延命化のために設備改良工事を実施。改修以前から基準値を大幅に下回っていた排ガス中のダイオキシン類濃度が更に低減されたほか、消費電力も減るなど、より環境への配慮が進みました(関連下記)。
蕨市では、市民の皆さんとともにごみの減量に取り組んでいます。それに加えて、たいせつなのは一人ひとりが分別の意識を持つことです。市民環境意識調査の結果をみると、ごみの分別と資源の再利用をしている人の割合は約9割となっており、多くの市民の皆さんが協力してくれていることが分かります。下記では、更なる分別の徹底にご協力いただくため、より意識してもらいたいポイントなどを紹介していますので、ぜひ、御覧ください。
ごみの分別はSDGs(エスディージーズ)にも関わり、環境への負荷を減らせる取り組みです。もやすごみの焼却処理で発生する二酸化炭素の削減に加え、資源のリサイクルで市の収入が増え、行政サービスの向上にもつながります。
皆さんが日常の中でできるごみの分別。一つひとつは小さなことでもみんなで取り組めば大きな成果になります。環境を守るためにもごみの分別にご協力お願いします。
問合せ:安全安心課生活環境係
【電話】443・3706
■蕨戸田衛生センターがより環境にやさしい施設に
設備改良工事により、工事前と比べて排ガス中のダイオキシン類は約98%、消費電力は約33%削減されました。省エネルギー化が進み、ごみを燃やすときの熱を利用した発電の余剰電力が増え、安価で公共施設に供給するとともに、収入は市の負担の軽減に寄与しています。
[ダイオキシン類測定結果]
平成30年度:0.093
令和5年度:0.0012
法規制基準値:5以下
※数値は3炉ある焼却炉の平均値(単位ng-TEQ/Nm3)
※蕨戸田衛生センター組合では粗大ごみとして搬入された家具をリサイクルし、年3回販売。
詳細:同組合
【電話】421・2801
■ごみの分別のポイント
○もやすごみ 生ごみ・木くず(40センチ以内)・紙くずなど
生ごみには多くの水分が含まれています。水分が多いと収集運搬の費用がかかり、焼却にも時間がかかるため、しっかりと水切りをしてから捨ててください。
○金属類 スチール缶・アルミ缶・スプレー缶など
スプレー缶はもえないごみではなく、金属類で出してください。また、爆発の危険性があるため、穴は開けず、中身を使い切ってから出してください。
○もえないごみ ガラス・かさ・小型家電製品など
小型家電製品の中で、リチウムイオン電池などの充電できる電池が付いているものは取り外してください。電池を取り外せないものは充電を使い切りバッテリーの収集日に出してください。
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充電式電池は衝撃で発火する場合があります。外した電池の処分方法はホームページを御覧ください。
○プラスチック製容器包装 プラマークのついているもの
汚れが落ちないものやプラマークが付いていないものは、もやすごみで出してください。汚れているとリサイクルできません。
※詳細な分別方法については10月に配布した「ごみの分け方・持ち出し方」を御覧ください。また、市ホームページでも公開しています。
■ごみを減らす 3Rに取り組んでみましょう
3Rとはリデュース・リユース・リサイクルのこと。食品ロスの削減やフリーマーケットへの出品などが、ごみの減量化や資源循環につながります。
○Reduce リデュース
むだをなくしごみを減らす
・食品は必要な分だけ買う
・詰め替え用品を積極的に利用する など
○Re use リユース
繰り返し使う
・不用品を別の用途で利用する
・使わなくなった物を他の人に譲る など
○Recycle リサイクル
再生資源に戻す
・資源ごみを分別する
・生ごみを堆肥化する など
■ごみと資源を分ければ市の財源に
皆さんの分別により毎年3,000トン以上が売り払われています。昨年は8,648万円が歳入になるなど、行政サービスの充実につながっています。
※第3次蕨市環境基本計画より一部抜粋
※SDGs/17のゴールと169のターゲットから構成される持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標
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