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【未来へつなぐ持続可能なまち蕨】ゼロカーボンシティに向けた取り組み

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埼玉県蕨市

2050年までに、温室効果ガスの排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラルの達成を目指して、先月27日、市は「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。ここでは、市が進める地球温暖化対策に向けた取り組みを紹介します。

■地球温暖化を食い止める温室効果ガスの排出削減
深刻度を増す地球温暖化。その要因となるのが、石炭や石油などの化石燃料の使用等で発生する二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの増加です。近年、気温の上昇が原因とされる異常気象により、自然災害が甚大化しており、集中豪雨や台風の大型化など私たちの生活にも大きな影響をもたらしています。その抑制のためには、温室効果ガスの削減・吸収を進めていくことが不可欠です。
国は、地球温暖化抑制のため、2050年にカーボンニュートラルを実現することを目指しています。そして、そのための取り組みの1つがカーボンオフセットです(詳細下記)。

■片品村と共同で森林整備二酸化炭素の削減を狙う
コンパクトな住宅都市である蕨市には二酸化炭素を吸収してくれる広い森林はありませんが、ふれあい交流協定などを結ぶ、群馬県片品(かたしな)村には、未整備の森林が広がっています。そこで、市はカーボンオフセットの取り組みとして、先月20日、片品村と森林整備の実施に関する協定を締結しました。村内森林の整備を共同で行うことで、二酸化炭素の吸収量の増加を図り、カーボンニュートラルへの取り組みを進めます。
また協定の締結を機に、片品村の豊かな森林を活用した自然体験ツアーなどの環境学習の機会を設け、蕨市と片品村相互の交流促進を図っていきます(本紙お知らせ版8ページ参照)。

■環境への取り組みを表明 ゼロカーボンシティ宣言
カーボンニュートラルを実現するためには、市が行う環境対策に加えて、市民の皆さんの日頃の取り組みが何より重要です。そこで市は、日常生活の中で環境に配慮する皆さんへの支援を充実させています(参考下記)。
市は、地球温暖化対策に向けたこれらの事業を着実に広げていくため、先月27日、市長定例記者会見において、市民、事業者、行政など地域が一丸となって、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロの実現を目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。
地球温暖化は世界的な課題ですが、その解決は私たち一人ひとりの意識と行動にかかっています。今月は環境月間。家族や地域で、持続可能な未来のためにできることを考えてみませんか。

■point
○カーボンニュートラル
日常生活や経済活動における温室効果ガスの「排出量」から植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いた合計が実質的にゼロになった状態。国は2050年までに実現することを目指しています。

○カーボンオフセット
削減努力を行った上で排出が避けられなかった温室効果ガスを、吸収に資する取り組みや投資により埋め合わせする活動。蕨市と片品村は共同で「わらびの森」と名付けた2.9ヘクタールの森林を5年計画で整備します。

■プランターファーム!inわらび
各家庭で気軽に緑を増やし、二酸化炭素の吸収量を高めていこうと、「プランターファーム」の取り組みを進めています。4月29日の苗木市では市内農家が育てた野菜苗等を無料配布したほか、育てた野菜等のフォトコンテストも夏頃に募集予定。住宅都市・蕨ならではの新たな取り組みです。

■地球温暖化対策設備設置への補助
地球温暖化対策設備等を設置する個人や事業所に補助金を交付しています。対象は、太陽光発電システムやリチウムイオン蓄電池の設置、自家用電気自動車(EV)の購入など。市は、省エネや化石燃料不使用など、温室効果ガスの排出を削減する新しい生活スタイルを応援しています。

■ほかにも
○蕨戸田衛生センターでも設備改修でCO2削減
同センターは基幹的設備の改良工事により省電力化され、焼却熱による発電量の内、売却される余剰電力は工事前の約4倍。二酸化炭素排出削減効果として、約3,900トンを実現しています。

■声
○自宅でプチ農業体験
安藤 正子(あんどう まさこ)さん 北町2丁目
昨年、「プランターファーム講習会」を受講し、小カブなどを栽培しました。植物の生長を見守るのは楽しく、環境のことも意識するようになりました。こうした体験が広がるといいですね。

問合せ:安全安心課生活環境係
【電話】443・3706

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