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自治体の皆さまへ

行田市の水道水を考える(1)

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埼玉県行田市

私たちの生活になくてはならない「水」。
行田市は北に利根川、南に荒川が流れる水に恵まれた地域です。
普段当たり前のように使っている水はどこから来てどこに行くのか。安全で安心な水が私たちの元に届くストーリーをたどってみましょう。

▼利根大堰DATA
所在:須加地先
管理開始:1968年4月
全長:約500メートル(12門のゲート)
管理:独立行政法人水資源機構利根導水 総合管理所

■01 行田市の水はどこから?
〔Point!〕利根大堰は、埼玉県、群馬県、東京都の飲料水や農業用水の確保などを担っています
利根大堰では、用水を安定して取水するためゲートを操作して水位を一定に保っています。
最大で毎秒約134立方メートルを取水して、見沼代用水路、埼玉用水路、武蔵水路、邑楽用水路、行田水路、利根加揚水機場に分水します。

〔Point!〕行田市の水は、行田市の地下水と利根川の水(県行田浄水場)のブレンドです

行田市の水の半分以上は地下水を利用しています。14の取水施設から汲(く)み上げ市の浄水場で飲み水としています。
しかし地下水には限りがあり、使い過ぎると地盤沈下の原因にもなることから、残りは行田浄水場からの水を利用しています。行田浄水場の水は、利根大堰で取水し、荒木取水ポンプ所から地下約20メートルの深さにある導水管を通り行田浄水場に流れ着きます。

↓ 利根大堰から取水

■02 埼玉県行田浄水場で何をするの?

1日当たり約34万立方メートルの水を供給

▼埼玉県行田浄水場DATA
所在:小針1632
給水開始:1984年7月
敷地面積:26万7千平方メートル

(1)着水井(ちゃくすいせい)
利根川から取り入れた水(原水)を塩素で消毒します。

(2)急速かくはん池
水の汚れを固める薬品(凝集剤)を加え、勢いよく混ぜ合わせます。

(3)フロック形成池
水をゆっくり混ぜながら流し、薬品の効果で水の中の小さな浮遊物を沈めやすい大きさの粒子(フロック)にします。
(4)薬品沈でん池
フロックを池の底に沈め、水の汚れを取り除きます。傾斜版式沈でん池により、汚れを効率的に沈める構造になっています。ここで沈でんした泥は、脱水処理後「浄水発生土」としてセメントの材料などに利用されています。
(5)急速ろ過池
砂や砂利の層でさらに細かい濁りを取ります。

↓ 最後に塩素でもう一度消毒

(6)浄水池、送水調整池
出来上がった水は一度地下にある「浄水池」(貯水量5万2千立方メートル)に貯められます。また、災害時にも水がすぐ使えるよう地上にも「送水調整池」(貯水量6万立方メートル)を設置しています。

↓ 送水ポンプで各市町などへ

▽23団体(24市町)に供給
行田市、上尾市、桶川北本水道企業団、伊奈町、鴻巣市、幸手市、杉戸町、宮代町、久喜市、蓮田市、白岡市、羽生市、加須市、熊谷市、嵐山町、小川町、深谷市、寄居町、本庄市、上里町、神川町、美里町、茨城県五霞町

〔Point!〕計算された浄化システムによって川の水を約10時間で飲み水にしています

24時間365日水の状態をチェックしています!

▼行田浄水場の見学ができます!
学校などの団体や個人の方も施設見学が可能です。(要予約)

問い合わせ:埼玉県 行田浄水場
【電話】559-3660

■03 水はどうやって届くの?
市の水道事業では、2つの浄水場と2つの配水場、そして14の水源井(すいげんせい)を保有しています。浄水場では、地下200メートルにある水源井から汲(く)み上げた地下水の浄水処理を行い、また向町浄水場、西部配水場、南河原浄水場の3施設では、県水(行田浄水場からの水)を受水しブレンドしています。本市の水道水は、下の配水区割りした地図のとおり、水道管を通して家庭に届けられます。
※地図は本紙をご覧ください。

▼向町浄水場
〔浄水〕〔県水〕〔貯水〕〔配水〕
12カ所の水源井から汲(く)み上げた地下水を浄水処理した水と県水を配水。
所在:向町地内
配水開始:1960年7月
計画浄水量:10,670立方メートル/日
計画一日最大給水量:32,360立方メートル/日

▼西部配水場
〔県水〕〔貯水〕〔配水〕
向町浄水場から送水された水道水と県水を配水。
所在:前谷地内
配水開始:1998年4月
計画一日最大給水量:17,740立方メートル/日

▼南河原浄水場
〔浄水〕〔県水〕〔貯水〕〔配水〕
2カ所の水源井から汲(く)み上げた地下水を浄水処理した水と県水を配水。
所在:馬見塚地内
配水開始:1996年9月
計画浄水量:1,760立方メートル/日
計画一日最大給水量:1,960立方メートル/日

▼北部配水場
〔貯水〕〔配水〕
向町浄水場から送水された水道水を配水。
所在:小見地内
配水開始:1984年4月
計画一日最大給水量:3,750立方メートル/日

〔Point!〕市内には約560kmの水道管が布設され、各家庭に配水しています
全部つなぐと行田市から秋田市までの距離!

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