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健康情報コラム

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埼玉県越谷市

■乾燥の季節 スキンケアと医薬品
越谷市薬剤師会 プラザ薬局 濱里大吉(はまざとだいきち)

2024年が始まり、一層冷え込んできました。冬の時期になると、空気の乾燥もあり、皮膚の乾燥から生じる症状で悩む方も増えてきます。
皮膚の表面にある「表皮」は、外部刺激や体内の水分喪失、細菌の侵入を防ぐバリア機能を有します。冬場は外気の乾燥や暖房器具による湿度の低下、気温低下に伴う発汗量の減少などにより乾燥状態が増長されやすく、それに伴いこの「表皮」にさまざまなトラブルが生じます。皮膚のかさつきやそれに伴うかゆみ、湿疹などのスキントラブルが増え、ひどいかゆみで眠れず不眠症になってしまう方も少なくありません。
皮膚乾燥から生じる皮膚症状は、生活の質低下や睡眠障害、生産性・集中力の低下、外見の悪化、感染症などのきっかけとなり日常生活に支障を来し、社会的損失につながりうるとも言われていて、さらに近年の研究では「かゆみは痛みより大きな苦痛をもたらす」という報告が出ています。乾燥肌程度、と甘く見てはいけません。若いうちから、気になる前からの予防的ケアが最も効果的です。保湿剤と一言で言っても、軟こう・クリーム・ローションといった基材の違いや、成分そのものの違い、添加物の違い、香りの違い等、とてもたくさんの種類があり、使用感も異なります。
病院で処方してもらう医薬品には効果的なものがたくさんありますが、OTC(Over The Counter)と言われる市販薬にも、処方医薬品と同成分のものもありますし、それ以外にもとてもたくさん種類があり、容量やデザインといった選ぶ楽しさもあります。ぜひ、お近くの薬局やドラッグストアで薬剤師に相談して一緒に選んでみてください。
長々と文章を書いてしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。この文を読んでいただいたのも何かの縁かもしれません。
これを機に、人体最大の臓器と言われている「皮膚」のケアを考えてみませんか?

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