■冬も脱水に注意! 水分補給を心がけましょう
令和5年の夏は全国的に猛暑が続き、飯能市でも危険な暑さへの注意を呼びかけてきました。市民の皆さんも夏場は熱中症対策などでこまめに水分補給をされていたと思いますが、寒くなった今はいかがですか。
夏に比べて汗をかく量が少なくなる冬は、喉の渇きを感じにくく、水分摂取の機会が減ることがあります。体の中の水分が不足すると、脱水により、脳梗塞や心筋梗塞、感染症など、さまざまな健康障害の危険性が高まるので注意が必要です。
▽脱水とは
私たちの体の約60%は「体液」と呼ばれる水分で満たされています。この生命を維持するために必要不可欠な「体液」のバランスが崩れ、体から必要な水分と塩分が失われることを脱水といいます。特に高齢者は、「体液」の割合がもともと少ないため、脱水を起こしやすくなります。
私たちの体は普通に生活していても水分を失っています。皮膚や粘膜、呼気から失われる水分は、「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」と呼ばれています。冬は気温が低く空気が乾燥しているため、「不感蒸泄」によって失われる水分が増えるといわれています。
▽脱水と健康障害
水分摂取量が少ないと、血液の粘度が上がり、いわゆるドロドロの状態となります。ドロドロの血液によって血管が詰まりやすくなり、結果として、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなります。
▽水分補給のポイント
・水分補給は 早めに こまめに
喉の渇きは脱水が始まっている証拠です。なるべく喉の渇きを感じる前に水分を補給することが大切です。また、就寝前後やスポーツの前後・途中、入浴前後等には、水分を補給することを心がけましょう。就寝時、枕元に飲み物を置いておくのもお勧めです。
冬も水分が不足しやすい時期であることを心にとめて、脱水から自分自身と家族を守りましょう。
・水分補給で感染予防
風邪やインフルエンザの原因となるウイルスは、乾燥した状態で活発に活動します。水分補給は、喉や鼻の粘膜を潤してウイルスの侵入を防ぐと同時に、侵入したウイルスをたんや鼻水によって体外に排出する作用を助けてくれます。
▽注意点
腎臓、心疾患等の治療中で、医師に水分の摂取について指示されている場合は、その指示に従う必要があります。
また、人によって1日に必要な水分量が異なります。体に異変を感じた時にはそのままにせず、かかりつけ医に相談してください。
問い合わせ:健康づくり支援課(保健センター内)
【電話】974-3488【FAX】974-6558【メール】kenkozukuri@city.hanno.lg.jp
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