クリーンセンターでは、飯能市の家庭から出たごみを受け入れて処理しています。また、循環型社会の形成に資するため、廃棄物の再利用(マテリアルリサイクル)および燃やした熱の再利用(サーマルリサイクル)に取り組んでいます。皆さんの家庭から出たごみがどのように処理され、再利用されているかについて紹介します。
1.令和4年度のごみの量
飯能市全体で2万3千35tのごみをクリーンセンターで受け入れました。市民1人当たり年間293kg(1日当たり803g)に相当します。令和元年度、2年度は、コロナ禍による緊急事態宣言の影響で一時的にごみの量が増えたものの、近年は減少傾向になっています。
2.ごみの分別収集状況について
飯能市内で収集されたごみの約7割が可燃ごみです。※他の自治体も同程度の割合そのほか、約2割がびんや飲料缶などの再利用できる資源物です。
市民の皆さんによるごみの分別へのご協力により、飯能市内で収集されたごみの資源化率は、埼玉県内で7位(令和3年度埼玉県40市中)でした。
3.収集されたごみの処理方法
○クリーンセンターで中間処理するもの
・可燃ごみ…焼却時の熱を施設の電力に利用し、焼却灰はセメント原料や防草砂(雑草が生えにくい砂)などに再利用
・不燃ごみ…小さくなるまで砕き、可燃物は焼却、金属類は鉄製品などに再利用
・びん…人の手で色ごとに仕分けし、再びびんに再利用するほか、道路の路盤材や家の断熱材などに再利用
・飲料缶…選別して圧縮処理し、飲料缶や鉄製品に再利用
○市外の処理施設で処理するもの
・プラスチック…加工して、プラスチック製品の原料やガスなどの化学原料として再利用
・ペットボトル…ペットボトルや卵のパック、トレー、洋服の繊維などに再利用
・紙…新聞紙は新聞紙、段ボールは段ボール、雑誌・雑がみはお菓子の包装紙、牛乳パックはトイレットペーパーなど種類に応じて再利用
・布…古着はそのまま衣類として再利用したり、ウエスという工業用の雑巾として利用
・有害ごみ(蛍光管や乾電池など)…蛍光管や、処理加工して鉄・アルミ製品として再利用
資源物の一部は売却し、クリーンセンターの管理運営費用に充てています。
※令和4年度は約6千万円でした。
4.ごみを分別するメリット
(1)アルミニウムや鉄は限りある資源です。分別によりごみの資源化が進み、循環型社会が目指せます。
(2)クリーンセンターの管理運営には多額の費用がかかります。ごみをきちんと分別することで、処理や焼却がしやすくなり施設の負担を軽減し、施設の長寿命化に繋がります。
(3)最終処分場の埋め立てには限りがあります。分別により適正にごみが処理されると、最終処分場に持ち込む処理困難なごみの残さを減らすことができ、最終処分場の長寿命化に繋がります。
(4)可燃ごみへの不燃物の混入や、不燃ごみへの穴開けされていないスプレー缶やモバイルバッテリーの混入により、収集車や処理施設での発火や焼却炉内で爆発する事故が起きています。多額の修繕費用がかかったり、作業員がけがを負ったりする事故になりかねません。分別することで事故の危険を回避できます。
○ごみの減量チェックポイント
ごみを捨てる前のひと手間で、ごみを減らし、処理費用を抑えることができます。皆さんのご協力をお願いします。
・生ごみは水切りをしましょう。
燃えやすくなります。
・生ごみ処理器はんのうキエーロを活用しましょう。
キエーロの詳細および購入費補助金については、飯能市ホームページをご覧ください。
・雑がみを分別しましょう。
再利用しやすくなります。
■施設見学を受け入れます
クリーンセンターでは、安全に見学できるように専用の見学者通路を設け、通年で施設見学を受け入れています。
対象:5人以上の団体やサークルの方
申し込み:2か月前までに資源循環推進課へ
※記事の一部(漫画)を省略しています。詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。
問い合わせ:資源循環推進課(クリーンセンター内)
【電話】973-1010【FAX】973-1002
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