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飯能市の森林特集 森を守り、育て、生かす

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埼玉県飯能市

■森林文化都市 はんのう
飯能市では、自然と都市機能とが調和するまちの創造を目指し、平成17年に森林文化都市宣言を行いました。また、平成28年度にスタートした第5次飯能市総合振興計画では、将来都市像に「水と緑の交流拠点 森林文化都市はんのう」を掲げています。
広大な森林は、飯能市の魅力と首都圏近郊において飯能市の優位性が発揮できる貴重な地域資源と捉え、これを生かしたまちづくりに取り組む方針を定めています。

■飯能市の森林の役割
飯能市の森林は、入間川、高麗川、横瀬川の源流となっており、埼玉県民、東京都民の水源となっているとともに、山地災害の防止や生態系の保全など広く恩恵をもたらしています。
飯能市は、古くから続く西川材の生産地であり、西川材は生活のさまざまな場面で活用され、豊かな生活と経済の発展に大きく貢献しています。
また、森林には平成27年に採択されたパリ協定を機に、国際的な取り組みとなっている脱炭素社会の実現に向け、二酸化炭素を吸収・固定する地球温暖化防止機能が期待されています。

■私たちが直面する課題
森林に期待されているさまざまな公益的機能(水源かん養機能、山地災害防止機能など)を発揮するためには、適切に管理されていることが重要となります。
しかし、長引く材価の低迷、森林所有者の高齢化、所有者や境界が不明な森林の増加などは森林整備を進める上で課題となっています。
森林の役割を果たすため、これからの課題解決に向け、社会全体で支える仕組みが必要となっています。

■森林のサイクル
飯能市は市域の約75%が森林で、そのうち約82%は人工林となっています。
人工林を健全な状態に保つためには、伐って、使って、植えて、育てるサイクル(森林資源の循環利用)をつくり、適切に管理する必要があります。

■森林環境譲与税を活用した取組

●森を守り、育てる

▽森林の保育
飯能市では、森林の公益的機能を発揮するため、間伐等の森林整備を進めることに加え、木材生産を伴う施業を進め、資源の有効活用を図るとともに、森林の多面的な利用や森林経営を推進しています。

・特定間伐等促進補助金
森林の間伐や間伐材の活用を促進するため、林業事業体が主体となって実施する間伐材の搬出を伴う森林整備に対して補助金を交付しています。

・生活対策森林伐採事業補助金
市民生活の向上を図るため、生活道路や建築物に隣接する森林の支障木等の伐採に対して、補助金を交付しています。

・森林・林業基盤整備補助金
森林を守る担い手を育成するため、新規林業従事者に必要な器具の購入や安全管理に係る資格取得などに対して、補助金を交付しています。

●森を生かす

▽森林資源の活用
飯能市では、森林資源の循環利用(森林のサイクル)を促進するため、西川材の新たな利活用や利用機会の創出に取り組んでいます。

・はしらベンチの利用促進
乾燥過程の柱材をベンチとして利用する「はしらベンチ」は、西川材を積極的に利用し、森林資源の循環に貢献する環境に配慮した取組です。

・優良木材「西川材」の利用促進に関する協定を締結
建築物における西川材の利用促進や普及活動等を行うため、飯能商工会議所、西川地区木材業組合、埼玉県、飯能市の4者が優良木材「西川材」の利用促進に関する協定を令和6年4月1日に締結しました。今後、4者が連携して、西川材の利活用を図っていきます。

問い合わせ:森林づくり課
【電話】978-5061【FAX】974-6737【メール】shinrin@city.hanno.lg.jp

■森林環境税が始まります!
市民税・県民税の均等割は、東日本大震災復興基本法に基づき、平成26年度から10年間(平成26年度〜令和5年度)にわたり、復興特別税(以下、復興税という)として臨時的に一人年額1000円引き上げられていました。
この臨時的措置が終了し令和6年度から新たに森林環境税(国税)として市民税・県民税の均等割と併せて一人年額1000円が課税されます。

納めていただいた森林環境税は、森林環境譲与税として都道府県および市町村に譲与され、森林整備やその促進のための取組に活用されます。森林面積が市域の75%を占める飯能市において、森林環境譲与税は森林の公益的機能を発揮するための間伐等の森林整備や森林の適切な維持管理に活用しています。

問い合わせ:市民税課
【電話】内線123【FAX】973-2120【メール】siminzei@city.hanno.lg.jp

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