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自治体の皆さまへ

野生動物による鳥獣被害に負けないまちづくり

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埼玉県飯能市

飯能市の野生動物による鳥獣被害は、産業としての農林業の直接的な被害に留まらず、家屋に野生動物がすみつくことによるふん尿や騒音による被害、個人の家庭菜園への食害など、多岐に渡ります。このような野生動物の鳥獣被害への対処が遅れると、生息環境の安定による個体数増加を促し、近隣地への被害拡大へとつながります。

■3つの柱への対策不足から野生動物による鳥獣被害が拡大します
(1)侵入防止対策
野生動物は、個体数の増加に必要な安全で餌の豊富な生息環境を探しています。野生動物の防除をしない家屋や農地は、外敵が少なく、生息環境を安定させる拠点となります。

(2)生息環境管理
庭等にある収穫をしなかった果実、適切な処理をせずに肥料代わりに使用した生ごみ、適切な施錠等がされていない場所に保管した野菜などは、野生動物への餌付けと同様の行為です。また家屋や農地周辺の草刈りが適切に処理されていない場合、野生動物が潜みやすい環境となります。こうした生息環境が整うと、市街地であっても猪や熊が出没することになります。

(3)個体群管理
外敵が少なく、豊富な餌がある生息環境では、野生動物の個体群が増加していきます。増えすぎた個体群は近隣地へ移動し、鳥獣被害を拡大させるだけではなく生態系全体にも影響を及ぼします。

■市民の方に取り組んでいただきたい野生動物による鳥獣被害への対策
飯能市では、鳥獣被害対策室と飯能猟友会の協力により、主に個体群管理を目的に、目標頭数を設定して鳥獣被害を及ぼす野生動物の捕獲を実施しています。
しかし、侵入防止対策や、生息環境管理がされなければ、直接的な野生動物による鳥獣被害に歯止めをかけることはできません。その結果として個体群の増加へつながることになり、野生動物の捕獲を行っても、被害が続くことになってしまいます。
家屋や農地、収穫した農作物は個人の財産です。野生動物からの鳥獣被害を防ぐために、市民の方、ひとりひとりが次のように取り組んでいただきますようお願いします。

▽家屋や農地への侵入防止
農地の周辺に防護柵や電気柵を適切に設置し、野生動物の侵入を防ぎましょう。家屋への侵入を防ぐためには、屋根や軒先の破損などの修繕も効果的です。
※防護柵等の設置に関する補助金については鳥獣被害対策室へお問い合わせください。

▽農作物や草刈りの適切な管理
生息環境の安定化を防ぐために、家屋や農地周辺の果樹等はすべて収穫するか、収穫しない農作物は適切に処分・管理しましょう。また家屋や農地周辺の草刈りを適切に行うことで野生動物の生息環境との境界となる緩衝帯の整備を行うことができます。

※記事の一部(漫画)を省略しています。詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。

問い合わせ:鳥獣被害対策室
【電話】内線616【FAX】974-6737【メール】choju@city.hanno.lg.jp

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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