■施策(2) 子育て世帯の移住促進(基本方針4)
はとやまで暮らす
県内から鳩山町へ移住
河井秀仁(ひでひと)さん
理恵(りえ)さん
優橙(ひろと)くん(6歳)
Profile:令和5年6月に埼玉県内から移住された河井さんファミリー。
鳩山ニュータウンにて、在宅ワークで働く秀仁さんと、町内で働き、地元の材料を使ったワークショップもされている理恵さんのお二人で子育てをされています。息子の優橙くんは町立鳩山幼稚園に通園中。
◆鳩山町に移住したきっかけは
秀仁さん:私が鳩山町出身で、父が住んでいた実家が昨年亡くなったのをきっかけに空き家になっていたんです。そこに、今年の6月に引っ越してきました。
◆移住する前の鳩山町の印象は
理恵さん:私は東京都出身で、夫と結婚するまで鳩山町を知りませんでした。移住する前は私自身は歩いて駅に行ける距離にしか住んだことがなかったので、バスを使って駅まで行く環境が初めてでした。それに車の免許を持っていないので、正直不安のほうが大きかったです。知っている人もまったくいない状態だったので少し抵抗はありました。
◆移住した後はどうですか
理恵さん:もう最高です!車の免許さえあれば、本当に最高だなって思っていて、自然も豊かで、朝は鳥の鳴き声で起きるのが、素敵だなって思います。朝は窓を開けて深呼吸して、いい空気を吸っています。あと、なによりも人が優しい。鳩山の人は本当におおらかで「こどもの声がうるさくてすみません」と言うと、「全然いいのよ。こどもの声が聞こえると安心するのよ」とか「聞けて嬉しいわ」という言葉を言ってもらえて、本当にありがたいなと思っています。
◆町での生活について
理恵さん:息子が鳩山幼稚園に通っているんですが、自然体験や季節の行事など、遠足じゃないのに芋堀りができるって最高だなって思います。幼稚園では絵本を貸出してくれるんですが、親子で読んだ感想を園長先生へ交換日記みたいに書くんです。こどもは本に触れられるし、親子の時間を作ることができるし、とても良い制度だと思います。息子は幼稚園が大好きで、お休みの日も行きたがったり、「延長保育して」と言ったりしているんです。先生がとても丁寧で優しくて、鳩山幼稚園で良かったと本当に思います。
町のお祭りもすごく多いし、こどもをどう楽しませるのか町全体で考えてくれているのが、嬉しいなって思っています。
それから、引っ越してきた初日にホタルを見ることができてとても感動しました。
◆秀仁さんは地元ですが、理恵さんと同じように感じていますか
秀仁さん:地元なので、それほど感じていないんです(笑)。でも、小学校時代の同級生はみんな町外に出てしまってますし、こどもが周りに息子しかいないので、周りの方が本当にかわいがってくれています。地域で子育てにかかわってくれている感じがします。
◆町の不便なところ
理恵さん:交通の面がやっぱり少し不便です。デマンドタクシーの町外運行がもう少し広がるといいなと思います。あと働き口が少ないのも不便かなって思います。
◆町の子育て支援について
秀仁さん:今、町内に空き家が多くて、空き家の所有者の方に町からの働きかけをもう少しできれば、移住などに繋がるんじゃないかなと思います。
理恵さん:(つどいの広場)「ぽっぽ」の開館時間がもう少し長いと嬉しいですかね。
◆チャレンジプランについて
理恵さん:(プロジェクトチーム)すごいですね。
秀仁さん:すごいね。
理恵さん:(計画の資料を見て)産後ケア事業!本当に必要なことだと思います。第2子以降の保育料無料はとてもありがたいです。前に住んでいた市町村ではたしか第3子からだったので、そこはとてもありがたいです。
―特集・終―
◆町独自 移住促進の主な事業
[政]空き家バンク制度
町内の空き家の売買、賃貸を希望する所有者等から申込を受けた情報を、町内への定住等を目的としている利用希望者に紹介する制度です。
[政]シェアハウス「はとやまハウス」
鳩山ニュータウン内の空き家を、近隣大学等に通う学生を含んだシェアハウスとして活用し、その後の移住・定住を促進します。
◆チャレンジプランの新規事業
[政][町]子育て世帯移住推進補助事業
町外の子育て世帯の方で、鳩山町で住宅を新築または購入する方に対して、補助金を交付し、移住を促進します。
[ま][産]空き家の残存家財処分補助事業
空き家等を処分・活用を希望している方に対して、家財等の処分費を補助することで、住宅の利活用を促進します。
[産]企業誘致(商業施設誘致含む)
子育て世帯の就労場所の確保や生活基盤の充実等を目的として、町では企業・店舗の誘致を進めます。中長期の視点で取り組みます。
◆拡充する事業
[ま]鳩山町老朽空き家等除却費補助金の拡充事業
補助対象区域を拡大し、老朽空き家等の解消及び住宅の入替を促進します。
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