【侵入窃盗対策】
コロナ禍が収束し、外出や旅行などで家を空ける時間が増えたことで、留守中を狙った侵入窃盗被害が多く発生しています。
被害に遭わないためには、どのような対策が必要なのでしょうか。
侵入窃盗の手口や対策について、警察の方にお話を伺いました。
鴻巣警察署生活安全課長 安原健二さん
今年5月までの市内刑法犯認知件数は、昨年同時期よりも約31%増加しており、侵入窃盗も高い水準となっています。
侵入窃盗の手口には、家人が留守中の「空き巣」のほかに、「忍込み」「居空き」といった在宅時の就寝中や食事中を狙った手口もあり、どのような時でも油断できません。
侵入手口で1番多いのが、鍵を閉めていない「無締り」で、約46%を占めています。とにかく鍵をかけることが肝心です。面倒でもゴミ出しの5分間も必ず鍵をかけましょう。
また、侵入経路で気を付けてほしいのが、風呂場の窓です。格子がついているから安心と、換気のために夜開けたままにしていませんか。格子の種類によっては簡単に取り外せてしまうため、鍵がかかっていないと、そこから侵入されてしまう場合があります。
侵入手口で次に多いのが「ガラス破り」です。この対策には、不在にする際に雨戸を閉めることをおすすめします。雨戸がない場合は、窓に補助錠や防犯フィルムを取り付けると良いでしょう。ここでのポイントは、侵入に時間をかけさせ、侵入者に諦めさせるということです。
侵入者は、夕暮れ時に電気が点いていなかったり、家の周囲に草木が生い茂っていたりしていて、防犯対策ができていない家を探しています。被害に遭わないためには、「入りにくい」と思わせる日頃の防犯対策を心がけてください。
例えば、夜遅くまで家を空けるときは、留守だと思わせないために、2階の電気を点けっぱなしにすることも有効です。
また、侵入者は声をかけられることを嫌がります。ご近所同士で日頃から挨拶を交わすなど、侵入者に狙われない地域づくりをすることも大切です。
鍵をかける手間を惜しまないこと、雨戸を閉めたり、窓の二重ロックをするなど、まずは簡単にできるところから対策してみましょう。
■あなたのお家は大丈夫?我が家を守る対策を
「洗濯物は干しっぱなしにしない」
「不在時は雨戸を閉め、鍵をする」
「犬を飼うのも効果的」
「新聞はためないようにする」
「ドアに補助錠やガードプレートを取り付ける」
「窓は防犯ガラスや防犯フィルムで強化したり補助錠をする」
「防犯砂利を敷く」
「侵入者の足場になるようなものは置かない」
「モニター付インターホンや防犯カメラ、センサーライトなどを取り付ける」
「盗まれないように室外機は固定して設置する」
「ポストや植木鉢の下などに合鍵を置かない」
■自転車盗の対策
「市内で自転車の盗難が多発」
被害の約60%が鍵をかけていない自転車
▽被害に遭う前に対策を
・自転車を離れる際には、必ず鍵をかける
・U字ロックやワイヤーロックなどで、ツーロックを心がける
・自転車を購入した際には、必ず「自転車防犯登録」を行う
・自宅で駐車する際には、見えにくい場所にする
・自宅でも鍵をかける
■点検商法に注意
点検商法とは、無料で点検するなどと言って家を訪問し、不必要または法外な価格のリフォーム工事や商品交換・駆除作業等の契約を取る商法です。
突然の訪問を受けたその場では、「点検させない」「契約しない」ように気を付けましょう。
困ったときや不安なときは、警察や鴻巣市消費生活センターに相談しましょう。
◇この言葉に要注意
「屋根に不具合がありますよ」
「無料で点検します」
「今すぐ修理しないと大変です」
鴻巣市消費生活センター(市役所本庁舎4階)
電話番号:【電話】541-1321
相談時間:月~金(祝日・年末年始除く)10時~12時、13時〜15時30分
■住宅の防犯対策に補助金を交付
補助対象:令和5年7月1日から令和6年12月31日の間に市内の販売店で購入・設置をした防犯対策(市内の1つの住宅等につき1回のみ)
防犯対策の例…「防犯カメラ」「人感センサーライト」「センサーアラーム」「詐欺防止電話機器」「防犯砂利」の設置、「防犯フィルム」「モニター付きインターホン」「防犯性の高い錠・補助錠」の取付など
申請期間:令和7年1月31日まで※予算の上限に達した場合は申請期間中でも終了
補助金額:実支出額の2分の1
※上限10,000円、1,000円未満の端数がある場合は切捨て
申請方法:鴻巣市HPから電子申請または申請書類を自治振興課に提出※詳細は右の二次元コードから市HPをご覧ください
■最新の犯罪情報を発信
《鴻巣市》
▽市内で起きた犯罪情報
市HPで鴻巣警察署管内の犯罪発生状況を掲載し、随時更新しています。自分の住む地域の犯罪状況を知り、防犯意識を高めましょう。
《埼玉県警察》
▽5つの犯罪・防犯情報ツール
埼玉県警察では、メールマガジン・X( 旧Twitter)・Facebook・Yahoo!防災速報・Instagramの5 つの情報ツールを活用して、県内で発生している子供や女性を狙った不審者出没情報や重要凶悪事件などの情報をタイムリーにお届けしています。
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