並木市長が企業や事業所、市民活動団体を紹介します。
■今回紹介するのは
読み聞かせグループ『たんぽぽ』
今回のまち探検は、『読み聞かせグループたんぽぽ』の皆さん。
当団体は、社会奉仕に顕著な実績を挙げた団体として今春に緑綬褒状を受章されました。
◇「たんぽぽ」のように
たんぽぽは、誰からも愛される花で、雑草の強さがあり、種はふわりと飛んで着地したところで咲く。これが、団体の目指す姿と重なって名付けたそうです。
1982年に活動を開始し、現在は吹上図書館・吹上地域の小学校・放課後児童クラブ等でおはなし会を開催しています。団体名のとおり、長年にわたり地域に根差した活動を続け、こどもたちに本の楽しさを伝えています。
◇楽しんでもらえたときが一番うれしい
会長は、「本を何度も繰り返し読んで覚え、聞いている人の反応を見ながら、余裕をもって語れるように練習しています」と話します。現在の会員数は16名。こどもを連れておはなし会に来たときに、会の活動に感銘を受けて入会した人も。
「参加者と一体になって物語を楽しめたときが一番嬉しい」とほほえみます。
◇昔話は生きるうえで教訓に
「私(市長)が小学校低学年のとき、テレビで『かちかち山』を観て、たぬきが優しいおばあさんを殺してしまう昔話が衝撃的でした」と話すと、「世界各国でも悪者を懲らしめるお話が語り継がれています。昔話の残酷性もそうですが、記憶や心に残ったストーリーは、綺麗ごとだけでは生きられない生活の中で、教訓となると考えられています。今のこどもたちは、ディズニーなど、アレンジされたお話はよく知っていますが、ぜひ昔ながらのお話も知って欲しいですね。素晴らしい本がたくさんあるので、読んだり聞いたりして世界を広げて欲しいです」と話してくれました。
◇おはなし会への父親の参加増
コロナ禍を経て、改めて対面でおこなう「おはなし会」の意義を感じているといいます。40年以上活動する中で、変わらないのは「こどもの純粋さ」、変わったのは「おはなし会にお父さんが多く来るようになったこと」。
「お父さんがお子さんを連れてきている間に、お母さんが家事をしたり、一人時間を過ごしたりしているようです」とのこと。
「保護者の方が「読み聞かせにおすすめの絵本を教えてください」と声をかけてくれ、絵本をきっかけに家族の団らんが増えると思うとやりがいにつながります」「本屋さんで「おはなし会で聞いた本だ!買って!」とお子さんが保護者にお願いしている姿をみると、何気なく聞いているようでも、どこか心に残っていたのだなと思い、嬉しい気持ちになります」
◆懇談を終えて
こどもたちに絵本を身近に、楽しく感じてもらいたいという想いが活動の原動力になっていると感じました。読み聞かせは、創造力や想像力、聞く力や表現力が育まれます。
これからも長く活動を続けていただきたいです。
※団体の皆さんオススメの本を市HPで紹介しています
問合せ:秘書課
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