■「骨粗しょう症予防のための食生活」[健康応援団No236]
成長期の子どもはもちろん、大人になってからも骨は日々作り替えられていて、およそ10年で全身の骨は入れ替わります。しなやかで丈夫な骨を維持するためには、その材料となる栄養を毎日摂ることが大切です。
骨粗しょう症を予防し、丈夫な骨を作るための食事のポイントは次の3点です。(1)カルシウムを摂る、(2)カルシウム以外の栄養も摂る、(3)骨に良くない食品は摂りすぎない。
カルシウムを多く含む食品は、乳製品(牛乳・ヨーグルトなど)、小魚(しらす干し・干し海老など)、緑黄色野菜(小松菜・水菜など)、大豆製品(納豆・豆腐など)、海藻(ワカメ・ヒジキなど)です。これらをできるだけ毎日食べるようにしましょう。
骨にはカルシウム以外の栄養も必要です。ビタミンD、ビタミンK、ビタミンC、マグネシウムなどですが、これらは色々な食品に含まれるため、多種類の食品を摂ることが重要です。また、骨は鉄筋コンクリートに例えられることがありますが、鉄筋に当たるコラーゲンの材料はタンパク質です。肉・魚・卵・大豆製品も骨の健康に必要な食べ物です。
最後に、骨に良くない食べ物とは何でしょうか?
せっかく摂ったカルシウムを尿に排泄させてしまう、食塩やアルコールの摂り過ぎは、骨に良くないと言えます。
女子栄養大学栄養クリニック 管理栄養士 塩澤和子(しおざわかずこ)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>