■メタボ予防のための食事[No.234]
夏の間のアルコールやアイスのためにお腹周りが気になってきた方も多いかもしれません。お腹周りが大きくなると内臓脂肪も大きくなりホルモンなどの分泌異常が起こります。それにより高血圧・高血糖・脂質異常などの生活習慣病がいくつか重なり動脈硬化を進ませるリスクが高まります。このような病態をメタボリックシンドローム(メタボ)と呼びます。
原因は食べすぎ、飲みすぎ、不規則な生活習慣と運動不足などです。食事で気を付けたいのは、まず食事を抜かさないことです。抜いてしまうと次の食事のドカ食いや栄養バランスや体のリズムの乱れに繋がります。次に気を付けたいのは夜の食事量です。ご飯やおかずの量だけでなく、夕食前後の菓子やフルーツが習慣化していたら要注意です。特別の日以外の夕食は腹八分目を意識し、多いと感じたら翌日に回しましょう。アルコールも量や日を決めて楽しめるとよいですね。
食べすぎ防止の強い味方が野菜や海藻、きのこなどのエネルギーが低めで食物繊維の多い食材です。空腹感が満たされ、脂質や糖質の吸収を抑え、腸内環境も整えてくれるので毎食食べるようにしたいです。
メタボ予防の第一歩は自分のからだの状態を知ることです。特定検診を受け、問題があれば早めに改善しましょう。
女子栄養大学栄養クリニック 冨士原伴子(ふじわらともこ)
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