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開こう心の窓を -人権って何だろう-

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大分県中津市

中津市の人権啓発冊子「開こう心の窓を」をご存じですか。今年度版の表紙は、市内の小学生の大分県人権ポスター優秀賞作品と中津市人権標語優秀作品「見つけたよ ぼくにないもの きみがもつ」で飾られています。ポスターには、豊かな自然の中でバーベキューを楽しむ子どもたちが描かれ、どちらも子どもたちのあたたかさを感じる素晴らしい作品です。人権研修会でもれなくお配りしています。みなさん、人権研修会に参加して、ぜひ手に取ってご覧ください。
さて、その表紙を開くと、「人権って何だろう」のページがあります。人権とは、「この世に生を受けただれもが平等にもっている権利、お互いを認め合い人間らしく生きる権利」だと紹介されています。そもそも「人権」という言葉は、日本語にはない言葉でした。英語では、Human Rights。明治時代に西周(にしあまね)によって訳されました。この言葉が訳された当時、Humanを「人」と訳すことには、誰も抵抗はなかったようですが、Rightを「権(権利)」と訳すことには抵抗がある人がいました。福澤諭吉もその1人です。どうして抵抗を感じたかというと、日本で使われる「権」は、権威、権力のように「力」を意味することがあるからです。「人権」と聞くと、「堅苦しい」というイメージを持つ人が多いのは、その影響かもしれません。それに対し、西洋で使われるRightは、「正しいこと、筋が通っていること」で、「力」とはむしろ反対のニュアンスです。福澤諭吉は、HumanRightsに「通義」という訳語を考え、これに「あたりまえ」という振り仮名をあてました。明治の時代に生きながら、現代にも通じる福澤諭吉の人権感覚は、何と素晴らしいことでしょう。
7月3日には渋沢栄一に一万円札の顔を譲りますが、福澤諭吉を生んだ私たちのまち中津市は、彼の志を受け継ぎ、永遠に人権のまち、あったかいまちでありたいものです。

問合せ:人権・同和対策課
【電話】22-1229

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