2023年度 第4回なるほど“ザ”人権講座
第4回の講座では「人権学習は誰のため?「寝た子は起こすな」でいいのか」と題して、公益社団法人大分県人権・部落差別解消教育研究協議会事務局 足立哲範さんを講師に招きました。講座終了後に書いていただいたアンケートでは、『寝た子は起こさないほうがよいと思いますか?』つまり、部落差別問題を知らない子ども達や大人に対して、学習などを通して知識を与えないほうがよいと思いますか?という問いに、以下のような記述がありました。(一部抜粋)
・知らずに過ごしていくことはあり得ない(実際に差別はなくなっていない)。正しいことを知っておかないと、正しく判断できない。
・知らないままでは、なくならない。子ども達に差別する側になってほしくない。
・正しいことを学習しておけば、間違った考えを見聞きしたときに、正しく判断することができるから。知らないままだと一見、差別がないようでいても、間違った方向に流されてしまうかもしれないから。
・知識がないまま、ネットなどで情報を得たときに間違った方を信じてしまう可能性があるから。
・正しい知識で差別解消のための理解や差別に向き合った時に正しい考えを持つ事が必要だから。自然解消を待っても、自然解消されない。
・「正しく起こす」ということが大事。子どもと一緒に学んでいく、様々な情報を得ていく中で正しい方向に進んでいく力を身につける!
講座を通して、部落差別問題は『自然に無くなる』『何も知らなければ大丈夫』ではない!との声が多く聞かれました。部落差別を他人事と捉えることなく、すべての人が安心安全に暮らしていける九重町にするために、しっかりと正しい知識を身につけ、正しい判断、行動ができるよう備える必要があります。社会教育課では引き続き学習機会の提供に努めます。
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社会教育課
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