■免疫力とは「疫(病気)を免れる力」
免疫は一度病気にかかったら二度とかからない、あるいは抵抗ができる体の機能です。インフルエンザのウイルスや病原菌などの異物が体内に侵入すると、体の免疫システムが働き、体を守ってくれます。さらに、体内で発生したがん細胞などにも働きます。
つまり、免疫力が低くなると、がんやインフルエンザなどの様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
■免疫力を高めるためには腸の状態を良くしよう
免疫力を高めるためには、腸の働きが重要です。腸は、食べ物を消化・吸収する場所ですが、体内に入ってきた食品とともにウイルスや病原菌などが侵入してくる危険性が高い場所でもあります。そのため、腸の壁の内側には、免疫をつかさどる免疫細胞が集中しており、体全体の免疫細胞の約7割が腸に集まっているのです。
■免疫力アップには栄養バランスの良い食事が大切
平成30年に実施した「生活習慣実態調査」によると、下記のとおり、男性で9割以上、女性では8割以上が1日に食べる野菜料理の量が2皿以下と、野菜の摂取量が少ない傾向です。
規則正しい食事をとることで、腸が活発に動き出します。さらに、ヨーグルトなどの発酵食品のほかにも、食物繊維、オリゴ糖などの栄養素は、腸内細菌を改善して、免疫力を高めてくれるので、積極的に摂取しましょう。
▽1日に食べている野菜料理の皿数(青年期)
■運動と休息も忘れずに!
免疫力を高めるためには、体を動かす、ストレスをためない、十分に休むことも大切です。
免疫力は、年齢とともに低下しますが、栄養、運動、睡眠などの生活習慣の見直しによって高めることができます。手洗い・うがい・マスク着用などの感染予防対策に加え、日頃から感染症に負けない体づくりをしましょう。
日田市のインフルエンザ・新型コロナウイルスの感染症発生動向は、日田市医師会ホームページ(本紙右記二次元コード)からご確認ください。
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