今号は、日田市で唯一の“人形師”で、日田祇園人形を作る長嶋静雄(しずお)さんを紹介します。
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■お客さんの笑顔を見ると、うれしくなる―。
日田祇園の魅力の一つである「日田祇園人形」。人形は、歌舞伎や人形浄瑠璃の名場面を題材とした飾りつけが行われ、日田で唯一の人形師、長嶋静雄さんによって命が吹き込まれます。今回、今年の日田祇園に向けて、人形を作成中の長嶋さんに話を聞きました。
▽人形師になったきっかけ
人形師であった祖父や父、衣装方の母を幼いときから見て育ったこともあり、自然と人形師を目指すようになりました。気付けば、12歳のときから人形づくりに携わり、人形師として55年を超えました。今は、弟子とともに人形づくりを行っています。
▽やりがいを感じるとき
人形づくりでは、人形を山に飾ったとき、不安定にならないようにすることや、山に合わせた衣装選びも大変です。でも、1番苦労するのは、各山ごとに外題(げだい)(タイトル)を決めること。お客さんに楽しんでもらえるよう、毎年違うテーマで人形の構想を練ることが難しいです。でも、山鉾に人形を飾って完成したとき、お客さんの笑顔を見ると、「頑張って良かった!」とうれしくなります。人形を見るお客さんの表情を見ると、やりがいを感じます。
▽伝えたいこと
一瞬でも現実を忘れて、日田祇園を楽しんでほしいです。訪れた人の英気を養う時間になってくれたらうれしいですね。
■日田祇園
日田祇園山鉾集団顔見世:7月14日(日)午後6時30分頃~
日田祇園(本祭):7月20日(土)、21日(日)
問合せ:
観光課観光企画係【電話】22-8210(市役所3階)
企画課広報・広聴係【電話】22-8627(市役所6階)
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