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杵築の至宝 No.33『七双子古墳』〔杵築地域〕

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大分県杵築市

■七双子古墳(ならぞうしこふん)〔杵築地域〕
県指定年月日:1953年4月20日
史跡/県指定有形文化財/上本庄区

県指定史跡七双子古墳は、杵築市上本庄区にある七双子池の近くにある古墳です。
近くの八坂川北岸丘陵頂部と南側斜面に広がる8つの古墳と合わせて古墳群を形成し、その9号墳が県指定の史跡となっています。
9号墳は直径約14m、高さ約3mの円墳で、古墳の内部は石材(安山岩)を積んで造成する横穴式石室という構造です。墳丘の斜面には羨門(せんもん)(入口)が露出しており、そこから通路となる羨道(せんどう)・被葬者を安置する玄室(単室)・玄室(げんしつ)と羨道を隔てる隔壁(かくへき)の三部で構成される石室へと続く構造になっています。
遺物としては金環2個が現存しています。これは大正2年(1913)に長昌寺の木村玄聖住職が記した「求道庵上人(ぐどうあんしょうにん)の記」に記載があり、明治初年(1868)第13世長誉玄寿上人(ちょうよげんじゅしょうにん)によってその一部が発掘された際に出土した遺物であると考えられます。
これらの古墳の特徴や遺物などから、この9号墳は6世紀末~7世紀前半に築かれた古墳と推定されており、現在も周辺の1~8号墳と合わせて、さまざまな調査・研究が行われています。

お問い合せ:文化・スポーツ振興課 埋蔵文化財係
【電話】0978-63-5558

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