■今月の農作業
◇タマネギ
定植しましょう。根が土から出ないように差します。浅植えは根傷みで活着不良になります。苗の根が長くて植えにくい場合は切っても構いません。根の発育に有効なリン酸を多めに元肥として施すと、根張り・活着が良くなります。ただし、年内に肥料が効きすぎないよう注意し、極早生種以外は年内に追肥をせず、1月から行いましょう。
◇エンドウ豆
苗は今月に定植しましょう。マメ科なので、連作圃場(ほじょう)では出来が悪くなります。元肥は無施肥か少量のみとし、苦土石灰か有機石灰をしっかり施します。寒さには比較的強いですが、霜害や強風で枝やツルが折れると生育が遅れます。鳥害と併せて注意しましょう。
◇ソラマメ
直植え、苗植えどちらでも育ちます。気温が10℃以下になると発芽が悪くなります。種が大きいので水分と酸素が多く必要です。深植えにならないよう、黒い部分を下にして頭が見え隠れする程度に差します。芽が出てからは冷涼な気候を好むので、保温の必要はありません。
◇ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー
追肥をします。定植時期と品種にもよりますが、芯葉が立ち上がり、結球開始期に入ったら最後の追肥の時期になります。ここまでに3回は追肥を終わらせましょう。苦味の原因となるので、結球している時は追肥を避けましょう。ブロッコリーは、頂部の収穫後に脇芽を生育させるため追肥を行います。
◇サツマイモの保存
サツマイモを長期保存したい時に注意すべき点は、(1)水で洗わないこと、(2)表皮を乾かすことの2点です。掘ったイモは水分が多いので、そのまま天日に2・3日当て、さらに1週間陰干しします。この作業をするだけで、新聞紙などで包み段ボールに入れて、常温でも3ヵ月くらいは保存できます。家庭の冷蔵庫の場合、1ヵ月程度しか保存できず、長期保存には向いていません。より長期保存するためには、一定の温度と湿度が必要で「温度14℃前後、湿度90%前後」で保つことができれば約1年間保存できます。
問合せ:農政課
【電話】097-582-1293
<この記事についてアンケートにご協力ください。>