■病害虫情報
野菜類に対してヨトウムシによる食害の注意報が発表されています。高温が続き害虫の発生も多くなっています。薬剤は同じものを使うと耐性がつき、効かなくなります。数種類の薬剤をローテーションして使用しましょう。
○アブラナ科のネコブ病、野菜全般のネコブセンチュウ
野菜の根を抜いた時に根部にコブ状のものができる場合があります。アブラナ科野菜のみにできるネコブ病は注意が必要です。連作や土壌酸度、過湿などで発生し生育不良や収量低下、腐敗などの原因となる糸状菌による病気です。コブが数個付きます。輪作や排水対策、PH調整で回避しましょう。これに対しネコブセンチュウはウリ科やナス科など多くの野菜に害する、根部に寄生した虫によるものです。昼間は葉が萎れ夜に回復するを繰り返し枯死します。コブは数珠つなぎ状になります。土壌消毒剤、センチュウ剤の使用、マリーゴールドやソルゴーでの密度軽減などで対応しましょう。
○キャベツ、ハクサイ
葉を多く作ることで結球するので、追肥で外葉をしっかり作りましょう。結球を開始するには30枚ほどの葉数が必要になります。枚数が不足するといくら待っても巻きません。定植後10日〜2週間で最初の追肥を必ずしましょう。その後1か月くらいで2回目、結球開始期に3回目となります。生育期間を通じて肥料を吸収しますが、特に結球開始前が一番肥料要求度が高くなっており、その後低下していきます。結球後は葉数の増加も少なくなりますが、肥料があると不要なのに吸収しようとします。吸収した肥料は行き場がなくなり葉にため込むことになります。特に白菜はこうなると食べたとき苦いえぐ味を感じることがあります。葉先の縁や周囲のみ枯れるなどは過乾燥以外ではこの場合が多いです。キャベツが同様の症状になるのはカルシウム不足が要因です。いずれも病害に非常に弱くなります。
○葉物野菜
種まきできますが温度が高いと虫の被害が多くなります。種まき後のネキリ虫対策、生育期のヨトウムシ、アオムシの食害などが考えられます。防虫ネットを使用しましょう。また、コンパニオンプランツによる混植(レタスやハーブ)で軽減できます。葉物は基本的に追肥のない元肥のみです。しっかり施しましょう。
問合せ:農政課
【電話】097-582-1293
<この記事についてアンケートにご協力ください。>