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竹田市歯科医師会 健康だより 第3回

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大分県竹田市

■「歯周病と全身の関わりを知ろう!」
歯周病は口腔内だけの問題ではなく、全身にさまざまな影響を与えることが分かってきました。
歯周ポケットから入り込んだ歯周病菌の毒素や、生産された炎症性物質が歯肉の毛細血管に入り、血液に乗って全身を巡るためです。
歯周病菌が関係する病気をいくつかご説明します。

▽誤嚥性肺炎
口の中の病原菌が、唾液や食べ物と一緒に誤って気管に入ることで起こる肺炎です。食べ物が飲み込みにくくなった高齢者や寝たきりの人などに多く発生します。口腔内が清潔に保たれにくい人はリスクが高くなります。誤嚥性肺炎の予防には、歯周病の治療や口腔ケアが有効であることが分かっています。

▽糖尿病
糖尿病は、高血糖が続くことで多くの合併症を引き起こす病気です。歯周病があると、歯周病菌によって作られた炎症性物質が血液中のインスリンの働きを低下させるため、血糖値が下がりにくくなります。歯周病と糖尿病はお互いに影響を与える関係で、適切な歯周病の治療により血糖コントロールを改善できることが研究により明らかになっています。

▽心臓病
歯周病が引き起こす動脈硬化により、心臓に血液を送る血管が狭くなったり、詰まったりすることで、心筋梗塞などを引き起こしてしまいます。また、心臓の内膜に歯周病菌が付くと心内膜炎を発症し、命に関わることもあります。

▽早産・低出生体重児
歯周病菌によって生産された炎症性物質が、子宮を収縮させる作用のある物質等に影響を及ぼすため、早産が起こりやすくなります。また、体重が2,500グラム未満で生まれる低出生体重児のリスクも高くなります。

そのほかにも、さまざまな病気との関連の可能性が示されています。歯周病の怖さは、歯を失うだけではありません。歯周病と全身の病気との関わりを理解して、歯とお口のケアに努めましょう。

問合せ:保険健康課
【電話】63-4810

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