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第78回瀧廉太郎記念全日本高等学校声楽コンクール 未来へ、迫力ある歌声が響きわたる

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大分県竹田市

全国から訪れた「32名」の出場者による熱唱が、今年も感動を与えてくれました

10月18日から20日までの3日間、第78回瀧廉太郎記念全日本高等学校声楽コンクールがグランツたけたで行われました。
20日の本選には10人が進出。審査の結果、向優華(むこうゆうか)さん(佐賀女子短期大学付属佐賀女子高等学校2年)が第1位に輝きました。
「名前を呼ばれた時はびっくりしたけど、この賞が取れてとても嬉しい。先生も当日の朝まで全力で指導をしてくださり感謝しています。今後のコンクールでも人を感動させられるような歌を歌っていきたいです」と向さんは笑顔で話してくれました。
向さんには、文部科学大臣賞、瀧廉太郎賞としてウィーン留学助成金60万円、ライプツィヒ賞をはじめ、後援団体各賞が贈られました。
続いて、城芽衣菜(じょうめいな)さん(山口県立長府高等学校3年)が第2位入賞に輝きました。城さんには、瀧廉太郎賞としてウィーン留学助成金40万円が贈られました。

■「瀧廉太郎顕彰賞」新設
今回のコンクールから、新たに「瀧廉太郎顕彰賞」の授与が行われました。これは、瀧廉太郎の功績を顕彰する意味から、課題曲(瀧廉太郎の楽曲)の演奏が特に素晴らしかった方に贈られる賞です。栄えある初の受賞者は、毛利心馨(もうりもとよし)さん(徳島県立城ノ内中等教育学校6年)でした。
優勝した向さんほか、出場された皆さんの世界にはばたく今後のご活躍を期待しています。

▽第78回瀧廉太郎記念全日本高等学校声楽コンクール結果
※詳しくは本紙をご覧ください。

■たきれん優勝者 ライプツィヒで留学体験
第77回優勝者としてウィーン留学の機会を得た山田遇己(やまだあき)さんが、ドイツ・ライプツィヒ市に留学しました。その様子を、現地のクラウディア・ケールさん(独日協会・元竹田市国際交流員)を通じ、報告してくれました。
「3泊4日のライプツィヒ滞在、バッハやメンデルスゾーン、ワーグナーなど、かつての世界的音楽家が実際に身を置き芸術活動をしていた街を心置きなく散策しました。また、クラウディアさんを通じてたくさんの現地の方々とも交流ができました。実際に市内を案内していただき、音楽にとどまらないライプツィヒの文化や歴史を肌で感じました。今回の滞在を経て、自身の音楽的視野は間違いなく広がりました。ライプツィヒで得た貴重な経験を糧に、より一層音楽と向き合って参ります。ありがとうございました」

ライプツィヒ市での留学は、ライプツィヒ市、メンデルスゾーン基金、独日協会の協力により、今年で8回目の受け入れとなっています。

■ウィーン留学の成果を披露
10月20日、「ウィーン留学報告演奏会」が開催されました。
昨年の第77回で第1位に輝いた山田遇己さん(東京藝術大学1年)と第2位に輝いた鈴木心毬(すずきみまり)さん(大分県立芸術緑丘高等学校2年)が、ウィーン留学の体験を経て成長した歌声を聴衆に披露。会場は大きな拍手に包まれていました。

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