南海トラフ沿いの大規模地震(M8~M9クラス)は、今後30年以内に発生する確率が70~80パーセントであり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から約80年が経過していることから切迫性の高い状態です。いざというとき「あわてない」ために、地震が起きた際の正しい行動を身につけましょう。
■命を守る行動をしよう
▼地震が発生したら…
まずは身の安全を確保しましょう。次に火の元を確認し、ドアや窓を開け逃げ道を作りましょう。(在宅避難が可能な場合は無理に避難する必要はありません)
避難する場合は、ブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めて非常用持ち出し品を持ち、避難所、安全な親戚・知人宅に避難しましょう。
○突然の揺れ
〔!〕地震発生 揺れを感じたら、まず身を守る行動を
・家庭で…屋外で沿岸部で頭を保護して、机の下など頑丈な場所に隠れる
・屋外で…ブロック塀や電柱、自動販売機など、倒れる危険のある場所から離れる
・沿岸部で…津波の発生・襲来に備えて、安全な場所に避難する
▼地震は一度では終わらないかも…
南海トラフ地震の過去事例を見ると、その発生過程に多様性があることが分かりました。
プレートの西側と東側で数十時間〜数年の時間差で発生する可能性があります。
〔!〕地震は一度では終わらないかも ~時間差で起きる場合も~
※Mはモーメントマグニチュードの略です。
※西側で先に大規模地震が発生する可能性もあります。
※詳しくは本紙をご覧ください。
▼震度と揺れの状況
震度は、地震による揺れを感知し自動的に震度を計算する「震度計」という機器で観測しています。
地震が発生すると、全国の震度計で観測された震度を自動的に収集し、気象庁では地震発生から約1分半後(震度3以上の場合)に各地域の震度を速報でお知らせしています。
[震度0]
人は揺れを感じない。
[震度1]
屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
[震度2]
屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。
[震度3]
屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。
[震度4]
・ほとんどの人が驚く。
・電灯などのつり下げ物は大きく揺れる。
・座りの悪い置物が、倒れることがある。
[震度5弱]
・大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
・棚にある食器類や本が落ちることがある。
・固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
[震度5強]
・物につかまらないと歩くことが難しい。
・棚にある食器類や本で落ちるものが多くなる。
・固定していない家具が倒れることがある。
・補強されていないブロック塀が崩れることがある。
[震度6弱]
・立っていることが困難になる。
・固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。
・壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
・耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。
[震度6強]
・はわないと動くことができない。飛ばされることもある。
・固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。
・耐震性の低い木造建物は、傾くものや倒れるものが多くなる。
・大きな地割れが生じたり、大規模な地すべりや山体の崩壊が発生することがある。
[震度7]
・耐震性の低い木造建物は、傾くものや倒れるものがさらに多くなる。
・耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある。
・耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れるものが多くなる。
(出典)気象庁ホームページ
※詳しくは本紙をご覧ください。
■自らの命、大切な人の命を守るために、今から準備しておきましょう
基本的な行動パターンを家族で話し合っておきましょう。
水や食料の備蓄、非常持出品の準備、避難場所、避難経路等の確認、家族との安否確認手段の取り決め、家具の固定など地震への備えをしましょう。
また、地震はいつ発生するかわかりません。外出先等で正しい行動ができるよう心掛けておきましょう。
問合せ:総務課防災危機管理室
【電話】63-4800
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