◆シリーズ豊後大野の石 (6)安山岩
シリーズ豊後大野の石、第6回は安山岩(あんざんがん)です。
安山岩は、火山活動に伴って地下のマグマが地上に溶岩として流れ出し、それが冷えて固まった火山岩の一種です。マグマのあんざんがん成分から一般的には灰色となることが多いです。
現在、豊後大野市内には火山はありませんが、今からおよそ1,500万年ほど前にはいくつかの火山があったと考えられています。その中でも大野町と三重町にまたがる代三五山付近には、このときの火山活動でできた安山岩が分布しています。
代三五山付近の安山岩はやや黒っぽい色で、緻密で硬く、たたくとカンカンと音がするため、カンカン石と呼ばれることもあります。過去には石材として利用されていましたが、現在では採掘されていません。
安山岩は代三五山付近のほかに、祖母山や傾山の山麓などにも広く分布していますが、これらもおよそ1,500万年前の火山活動によるものです。
問い合わせ先:豊後大野市資料館ジオパークミュージアム
【電話】0974-24-0040
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