■ハンセン病の歴史から学ぶ人権課題~悲劇を繰り返さないために私たちができること~
ハンセン病は「らい菌」によって引き起こされる病気で、現在では、感染や発症することは稀で、完治できる病気です。
しかし、かつては、外見に出やすい症状や回復が困難だったことに加えて、昭和6年(1931年)に成立した国の「らい予防法」による隔離政策によって恐れられ、元患者や家族は厳しい差別を受けてきました。
■ハンセン病問題近世以降の歩み
患者の隔離政策:明治後期(1900年代)~昭和前期(1940年代)
治療薬の登場:1940年代に有効な薬が開発され、治療法が確立されたが、隔離政策は継続中
らい予防法廃止:平成8年(1996年)に廃止、長きに渡った隔離政策が終わる
▽司法判断 勝訴
・平成13年(2001年)患者隔離政策を違憲とする熊本地裁判決
・令和元年(2019年)ハンセン病患者家族の偏見や差別の被害を認める熊本地裁判決
裁判で勝利したからといって問題がすべて解決したわけではありません。
元患者や家族に対する偏見や差別は、今なお、根強く残っています。
同じ過ちを繰り返さないためにも、私たちは歴史を学ぶとともに、自分のこととして考えることが大切です。
問合せ:人権啓発・部落差別解消推進課
【電話】24-0007
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