■大雨時には「キキクル」で確認を!
危険度分布が確認できる気象庁HPの「キキクル」は、大雨時の主な3つの災害「土砂災害」、「浸水害」、「洪水災害」の危険度を5段階で色分けして、インターネットの地図上にリアルタイムで表示(本紙左の図は、令和5年7月10日9時のキキクル)するものです。
災害から自分自身や大切な人の命を守ることができる情報ですので、ぜひ、ご確認ください。
▽キキクル(気象庁HP)
※初回利用時は地点登録が必要です。
※危険度の情報は10分ごとに更新(最大3時間先までを予測した危険度)
■大雨を降らせる線状降水帯
線状降水帯とは、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水域をいいます。
線状降水帯が発生すると大雨による災害発生の危険度が急激に高まります。
令和5年7月10日には大分県北部・西部にかけて線状降水帯が発生しました。
■近年発生した梅雨時期の災害
近年発生した大分県での大雨災害は、「令和2年7月豪雨」と令和5年の7月7日から10日にかけての大雨があります。
■最近、大雨が増えてきた?
地球温暖化により気温が上昇し、大気中の空気が含むことができる水蒸気の量が増えています。空気中の水蒸気が増えると、一度に降る雨の量が増加し、大雨が降りやすくなります。
▽雨の降り方の変化
短時間に大雨が降るケースが増えている
地球温暖化が進むと気温が上昇し、空気中に含むことができる水蒸気の量は増える
・傾くまでにかかる時間が長くなる→雨の降る日が減る
・傾いたときにこぼれる水の量が増える→大雨が増える
九州北部地方のアメダス観測地点でみると、1時間降水量50ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1・4倍に増加しています(1979~1988年平均で約0・36回が、2014~2023年平均で約0・51回に増加)。
▽九州北部地方[アメダス]1時間降水量50ミリ以上の年間発生回数
■豊後高田市の皆さんへ
普段から、身の回りの危険な場所や、避難場所をハザードマップで確認してください。実際に歩いて、目で見て確認することも大切です。
自分の周りにどのような危険があるのかを知っておくことで、ご活用いただく防災気象情報が変わってきます。
気象台では、大雨となる前から危険度の高まりに応じて段階的に情報を発表します。
天気予報の解説で「大気の状態が不安定」、「暖かく湿った空気」、「激しい雨が降る」といったキーワードを見聞きしたら積極的に防災気象情報を入手し、今回説明したキキクルなどを活用して身を守る行動につなげてください。
■『洪水ハザードマップ』を活用ください!
市報5月号と一緒に、新しくなった「洪水ハザードマップ」を配布していますので、今回の記事とともに、ご活用ください。
※市HPでも確認できます。
映像でわかりやすくご紹介する「ケーブルテレビの市報連動特集」も、ぜひご覧ください。
問合せ:総務課
【電話】25-6391
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