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豊後高田そばゼロからの挑戦~二十二年の軌跡(2)~

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大分県豊後高田市

■豊後高田そば年表
▽平成14年
・転作作物として、そば作付けの検討開始

▽平成15年
・豊後高田そば生産組合発足
・そば初作付け(42の作付けで、初年度から県内一の産地)
・第1回豊後高田そば祭り開催

▽平成17年
・第1期そば打ち職人養成講座を開講(講師古式手打ちそば「泉」菊地三郎氏)
・春そばの本格作付け開始

▽平成18年
・豊後高田そば認定店第1号誕生

▽平成19年
・全国そば生産優良地区表彰の農林水産大臣賞受賞

▽平成20年
・生産者の出資で豊後高田そば株式会社を設立

▽平成21年
・春播きそば用品種「春のいぶき」を本格導入

▽平成22年
・そば打ち名人「高橋邦弘」実演講演会開催(同日の第1回玉津プラチナ市では、名人の手打ちそばが即完売の大盛況)
・第2期そば打ち職人養成講座を開講(講師…高橋邦弘氏)

▽平成24年
・春そば、秋そば合わせて作付け面積が200haを超え、春そばは日本一の産地となる。
・韃靼そば導入
・そば打ち段位認定制度スタート

▽平成25年
・豊後高田そば道場誕生

▽平成27年
・大分県農業賞優秀賞受賞(生産・加工・販売グループ部門)
・そば製粉施設完成

▽平成29年
・高田高校そば打ちチーム発足

▽平成30年
・地産地消等優良活動表彰九州農政局長賞受賞

▽令和元年
・高田高校そば打ちチームが全国高校生そば打ち選手権大会で初入賞(敢闘賞)

▽令和2年
・学びの21世紀塾わくわく体験活動そば打ち教室開講

▽令和4年
・全日本素人そば打ち名人大会九州予選会がそば道場で初開催

▽令和5年
・高田中そば打ちサークル発足※令和6年度から市内全中学生を対象とした中学校そば打ち部に移行

豊後高田流そば打ちの師範で、「そば界の名人」と言われる高橋邦弘先生から、豊後高田そばにエールをいただきました

■豊後高田そばへの想い
豊後高田そば道場高橋邦弘師範が広島県の北広島町豊平で、手打ちそば店「達磨・雪花山房」の経営やそば打ち講習をしていた平成22年。そばの産地を進めている豊後高田市から、「市内でそばを提供できるお店を増やすための人材育成を加速化させたい」とわざわざ豊平まで足を運んで熱心にお願いされ、その熱意に押され、豊後高田市のそば振興のお手伝いをすることになりました。
そして、平成22年10月に初めて豊後高田での講習会に出向き、その後のそば打ち職人養成講座では直接指導にあたるなかで、飲食店の方など多くの方に受講してもらいましたね。
それから、豊平どんぐり村の段位認定制度を参考に「豊後高田流」という名前まで立ち上げ、平成25年7月の豊後高田そば道場開設以降も段位認定会や新そば試食会にも立ち会っています。
私自身、こちらとのおつきあいをきっかけに、平成27年6月、豊平のそば店「達磨・雪花山房」をあとにし、現在は杵築市に移住、杵築達磨の開店に至りました。
今では豊後高田そば認定店も12店舗まで増えたと聞いていますし、小学生や中学生、高校生もそば打ちに取り組み、そばのすそ野を広げられています。豊後高田市のそば文化が成長していくのを目の当たりにできたことをうれしく思っています。
こうしてたくさんの方に豊後高田の美味しいそばを提供することで、そば文化の発展と市の活性化につながることと今後も期待しています。
また、幅広い年齢層でそば打ちに取り組む人が増えていくように、これからも応援させていただきます。

▽高橋邦弘師範プロフィール
昭和47年、片倉康雄氏の「日本そば大学講座」に入門し、そば打ちの世界に入る。
昭和50年、東京都南長崎に「翁」を開店、その後、山梨県長坂で「翁」開店。平成13年に広島県豊平町「達磨・雪花山房」で、そば指導を中心とした活動を開始し、以後、全国のそば会、そば祭り等で各地を巡る。また、平成20年に北海道で行われた洞爺湖サミットの総理夫人主催夕食会で、そば打ちを披露。
その後、平成28年、杵築市に「杵築達磨」を開店し、営業を行うと同時に、後進の指導にあたられています。
豊後高田市では、市からの依頼で、平成22年・23年にそば打ち講座開講。以後、そば道場の師範・段位認定会での審査委員長を務める等、本市のそば文化振興に多大な貢献をいただいています。

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