■糖尿病性足病変(あしびょうへん)
糖尿病の合併症はさまざまありますが、足の病変も多い合併症の一つで、下肢切断率は約1%といわれています。糖尿病性足病変の主な成因は神経障害と、血流障害です。潰瘍の発生だけでみると神経障害によるものが60%、血流障害によるものが10%、両者の混合したものが30%といわれ、神経障害によるものが多いことがわかります。神経障害では運動神経、自律神経、感覚神経がそれぞれ障害を受けます。運動神経障害では、筋肉の萎縮を引き起こし、その結果足の変形が起こり魚の目やたこを形成し、潰瘍となります。自律神経障害では発汗が減少し、乾燥肌となり皮膚の防御機能が低下し感染を引き起こしやすくなると考えられます。感覚神経障害では温度、痛み、触覚などが障害され、特にカイロなどによる低温やけどから潰瘍になることが多いようです。
気づきにくい場所ではありますが、何よりも早期に治療することが大切です。
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