■血液検査(肝機能検査)
お酒をよく飲む人は、健康診断時の血液検査で気になる項目があるのではないでしょうか。今回は肝機能検査に代表されるAST(GOT)、ALT(GPT)、γ(ガンマ)-GTの3つの項目に関する豆知識です。
ASTは肝臓だけでなく心臓や腎臓にも含まれており、心筋梗塞でも上昇します。肝臓では細胞内とミトコンドリアに多く含まれており、アルコールにより障害を受けると上昇します。
ALTは肝臓の細胞質に多く含まれており、ALT値の上昇が見られたらまず肝臓の障害を疑ってみましょう。また、肝臓の障害はアルコールによるものとは限らないので、より精密な検査を受けましょう。
γ-GTのうち、血清γ-GTは飲酒状態を反映して変動することが多く、禁酒すれば急速に低下します。2週間の禁酒で約2分の1になるといわれています。
検査は定期的にきちんと受け、異常があれば原因を見つけることが最も重要です。
医師会ホームページアドレス【URL】https://www.yao.osaka.med.or.jp
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