ハチオシ! 八尾きらり! 「景観資源」で魅力発信

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「景観資源」という言葉をご存じですか?その地域らしい景観を形成する上で重要な資源のことで、建物や工作物、樹木などがこれにあたります。玉串川、長瀬川に代表される水と緑、久宝寺寺内町など長い歴史に彩られた本市らしい魅力ある景観を、大切に守り、発信していくための取組みが始まっています。

■クイズやおQ
古い町家が数多く残る久宝寺寺内町。江戸～明治期の建物に見られる、特徴的な窓をなんというでしょうか?P3をよく読むとわかります!
答えはP5をチェック!

◆[Interview]歴史と想いを守り継ぐ暮らし
山畑(やまたけ)地域にある岩本さんのお住まいは、八尾市景観資源登録制度「八尾きらり」の古民家第1号。一帯の地主として代々この土地に住まわれ、建物の築年数は300年以上とのこと。建てられた当初は茅葺(かやぶき)屋根だったそうです。昔はさらに敷地が広く「客殿や、蔵もたくさんありました」と当主の岩本さん。室内には、「石場建(いしばだ)て」という伝統工法で建てられた柱や、かまどなどが残されています。高安山を借景にした庭の茶室には、にじり口ではなく、立ったまま出入りできる貴人口(きにんぐち)が設けられています。庭には枯山水や灯籠、つくばいなどがしつらえられ、そのすべてに「意味や見立てがあるんです」とのこと。庭石の中には、現在は東京の国立博物館に収蔵されている石棺の土台となった石もあるとか。ほかにも、えごまの油を搾っていた石臼(いしうす)や油壷、蔵の鬼瓦や鯱瓦(しゃちほこかわら)、井戸など、歴史を物語るものがあちこちに残されています。長い歴史と先人の想いを、大切に守り継ぐ岩本さんご夫婦。その日々の営みが、八尾の魅力ある景観を作り出しています。

岩本邸では、なまこ壁の蔵や鯱瓦の屋根など、歴史ある建物の景観が外から見られます!

■景観資源登録制度「八尾きらり」を創設
◆現在は18件の古民家が登録
「八尾きらり(八尾市景観資源登録制度)」は、八尾らしい良好な景観をつくり出している景観資源で、歴史的・文化的価値が高いものや市民に親しまれているもの、地域のシンボルとなるものなどを登録し、市内外の人へその魅力を発信するとともに、未来に継承していくために創設された制度です。
令和5年度には、八尾きらり〔古民家〕として18件が登録されました。

「八尾きらり」では、古民家の保全や利活用に関するセミナー、景観パネル展などの取組みも行っています!

◇「八尾きらり」を見つけてみよう!
登録された景観資源は、登録プレートが設置されています。まち歩きの際には、ぜひ探してみてください。
※個人の住宅は基本的に公開されていません。訪れる際には、所有者や近隣住民に迷惑がかからないよう、また、写真撮影やSNSへの投稿も十分にご配慮ください。

・八尾きらり〔古民家〕の登録物件は市ホームページで公開しています!
※二次元コードは本紙参照

登録されている古民家では、「つし2階」「大和棟」など、河内地方の伝統的な民家の建築様式を見ることができます!

◆久宝寺寺内町では、景観整備事業を行っています!
江戸時代からの古い町家が数多く残る久宝寺寺内町。現在も階高が低い「つし2階」の建物や「むしこ窓」、碁盤の目のような町割など、伝統的なまちなみがいにしえの風情をしのばせます。景観の重点地区であるこの地域において、歴史的なまちなみと調和した景観形成を図るため、国の補助事業である「街なみ環境整備事業」を活用した久宝寺寺内町景観整備事業を実施。令和2年度から、民間家屋の修景助成制度や道路美装化工事を行っています。

◇久宝寺寺内町の風景は、「ビュースポットおおさか」に選ばれています!
大阪府が選定する、大阪の景観を美しく眺めることのできる場所「ビュースポットおおさか」に、本市の『顕証寺大屋根と歴史的まちなみを眺める久宝寺寺内町』が選定されています。

・詳細はこちら
※二次元コードは本紙参照

・道路美装化令和2年度の実績
対象路線：市道久宝寺第31号線(表町通り)延長約370m
土道のイメージの舗装により、歴史的なまちなみとの調和に配慮した落ち着きのある道路空間を創出しています。
※マンホールは久宝寺寺内町の特別仕様となっています。
※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。

今回の表紙は「ビュースポットおおさか」に選ばれている場所がロケ地。「八尾きらり」古民家に登録されている浅野邸にご協力いただきました。

久宝寺寺内町にある浅野邸は、国の有形文化財にも登録されています!

問合せ：都市政策課
【電話】924-3850【FAX】924-0207