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美の扉~和泉市久保惣記念美術館~

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大阪府和泉市

■展覧会へGo〜
特別展「宗達-物語の風景源氏・伊勢・西行-」
俵屋宗達(たわらやそうたつ)とその工房が手掛けた『源氏物語』と『伊勢物語』を主とする物語絵を中心に、書の下絵や同時代の絵師による物語絵も展示し、宗達の創意工夫に満ちた作品の数かずをご覧いただけます。お見逃しなく。
期間:11月12日(日)まで
※11月13日(月)から令和6年4月展覧会開催まで、施設改修工事のため長期休館します。

◇おすすめ作品の紹介
俵屋宗達は江戸時代初期を代表する絵師です。12日まで行っている特別展では『源氏物語』と『伊勢物語』を描いた作品を中心に展示しています。今回紹介するのは重要文化財「関屋図屏風」(東京国立博物館蔵)です。背景を全く描かずに金屏風に牛車と人物たちが描かれています。『源氏物語』16「関屋」の本文が記されているので、「関屋図」とわかります。このお話には光源氏が明石から京へ戻ることとなり御礼のために石山寺に参詣する途中の関山で空蝉(うつせみ)と再会した場面が冒頭に記されています。空蝉は光源氏に道を譲るため牛車を止めて供とも人びとたちを控えさせます。
「関屋図」は多くの類例が見られる画題で、通常は深い山中にある逢坂の関あたりを描くのですが、この作品では全く背景を描いていないところに大胆で新たな表現を求める態度がうかがえます。空蝉が乗る牛車の上には文字を記さず、屏風の中心から左隅中央にまで物語の本文を記すことで、山並みを描いているかのような感じをおこさせます。絵と文字のコラボレーションによって「関屋図」を巧みに表現している作品です。

◇館長のコレを見て!
この作品の文字を記したのは烏丸光広(からすまるみつひろ)という貴族です。彼は『古今和歌集』の解釈を秘伝として伝える古今伝授(こきんでんじゅ)を受けた教養人でもありました。おおらかでゆったりとした書風は宗達の画風にぴったりです。

■11月の美術館イベント
※詳しくは、美術館ホームページをご覧ください
開催時間:午後2時~(整理券配付は午後1時30分~、先着80席、全席自由、未就学児の入場不可)

開館時間:午前10時〜午後5時(最終入館は午後4時30分)
休館日:月曜日、11月13日(月)から令和6年4月展覧会開催まで(改修工事のため長期休館)
入館料:一般1,000円、高校・大学生800円、中学生以下無料
割引:団体(有料入館20人以上)、65歳以上(証明になるものを提示)、提携団体の会員証(会員含め5人まで)はいずれも2割引。各種障がい者手帳等提示の本人と介助者1人は無料

問合せ:美術館
【電話】54・0001(〒594-1156、内田町三丁目6-12)

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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