「こどもの権利」を守るこども基本法が、令和5年4月に日本で初めて施行されました。
こどもたちが意見を言える、その声を生かしていく取り組みの一部を紹介します。
■こども基本法とは
こども基本法は、全てのこどもや若者が自分らしく成長でき、暮らすことができる社会をめざして作られた法律です。
そのような社会の実現には、こども自身も含めたすべての人が「こどもの権利」について知り、尊重することが求められています。
■国連が定めた4つの原則
1.差別の禁止
2.生命、生存および発達に対する権利
3.児童の意見の尊重
4.児童の最善の利益
これは、国連がこどもの基本的人権を国際的に保障するために定めた「児童の権利に関する条約」の4つの原則とされています。
こどもが自分の暮らしや生活についての思いを表し、周りがそれを聞き尊重し、こどもが決定できる機会を大切にしていく必要があります。
■和泉市ではこんな活動を行っています
◇生徒会サミットとは
桃山学院大学の協力のもと、毎年行われている生徒会サミットは、市内の各中学校の生徒会の代表者が集まるイベントです。
生徒会の代表者は、自分たちの学校の取り組みを発表し、その後グループに分かれて意見を出し合い、各学校と情報交換を行います。
生徒会サミットは、生徒たちの自治力を高め、生徒会活動の充実を図る目的も果たしています。
◇生徒会サミットで出された意見の一部を紹介
・ルールの改正について
・生徒会選挙のルール改正
・熱中症対策
・地域との関わり方
・トイレをきれいに使ってもらうためにはどうすればいいか
などの意見があり、グループワークで意見交換を行いました。
◎グループワークでは桃山学院大学の学生さんも参加しています。
◎11月には、大阪府中学生生徒会サミットが行われ、和泉市の代表者が参加しました。
◇私たちも参加しました!
[石尾中学校 網野(あみの)さん]
他の学校の人たちの意見が聞けて、いつもとは違う議論ができました。
石尾中学校に持ち帰り、さっそく取り入れていきたいです。
[信太中学校 佃(つくだ)さん]
とても楽しくて貴重な体験ができました。
信太中学校の中だけでなく、広く意見が聞けたので、持ち帰り取り入れていきたいです。
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