開館時間:午前10時~午後5時(最終入館は午後4時30分)
※茶室は公開中止
休館日:月曜日、11月5日(火)
※11月4日(月・振休)は開館
入館料:一般1,000円、高校・大学生800円、中学生以下無料
割引:団体(有料入館20人以上)、65歳以上(証明になるものを提示)、提携団体の会員証(会員含め5人まで)はいずれも2割引。各種障がい者手帳等提示の本人と介助者1人は無料
■美の扉を開こう!
◆特別展「遊びのすがた-工芸と絵画で見る玩具の美術-」
美術館では、江戸時代の作品を中心に、工芸品としても美しい玩具と玩具で楽しむ人びとを描いた絵画をご覧いただく特別展を開催中です。
期間:11月17日(日)まで
▽おすすめ作品の紹介
特別展「遊びのすがた」では、様ざまな人たちが遊びを楽しむ様子を描いた絵画作品とともに遊べる絵も展示しています。
「鬘附束髪図會(かつらつけそくはつずかい)」は、歌川国芳や三代歌川豊国などに学んだ楊州周延(ようしゅうちかのぶ)が描いた作品です。ドレスを着た女性のまわりに描かれる髪型や帽子を切り抜いて女性の頭にあわせて遊びます。束髪とは、髪油を用いてまとめる日本髪ではなく、作品に描かれるように簡単にまとめて軽快さを感じさせる新しい髪型をいいました。明治時代になって洋装を楽しむ女性たちはより開化的な女性として注目されたといいます。
喜多川歌麿(きたがわうたまろ)の「潮干(しおひ)のつと」は、貝合わせを楽しむ女性たちを描いています。「潮干のつと」とは「潮干狩りの土産」を意味します。貝合わせは大きな蛤(はまぐり)の内側に絵を描いて、それを伏せて貝殻の模様でペアを当てる遊びでした。貝はペアでしか組み合わせられないので、夫婦和合の象徴として婚礼道具ともなりました。
▽館長のコレを見て!
遊ぶすがたを描く作品だけでなく、作品そのもので遊ぶ絵画も展示しています。私たちもよく知る双六(すごろく)や、浮世絵に描かれた人物に髪型を描いた部分を切り貼りして遊ぶ作品などがあります。遊びの絵は見ている者を笑顔にしてくれます。
■11 月の美術館イベント
問合せ:美術館
〒594-1156、内田町三丁目6-12
【電話】54・0001
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