文字サイズ
自治体の皆さまへ

美の扉~和泉市久保惣記念美術館~

8/30

大阪府和泉市

開館時間:午前10時〜午後5時(最終入館は午後4時30分)
※茶室は公開中止
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)
入館料:一般600円、高校・大学生400円、中学生以下無料
割引:団体(有料入館20人以上)、65歳以上(証明になるものを提示)、提携団体の会員証(会員含め5人まで)はいずれも2割引。各種障がい者手帳等提示の本人と介助者1人は無料

■美の扉を開こう!
◇特別陳列「源氏・応挙(おうきょ)・若冲(じゃくちゅう)-近世絵画と久保惣の名品-」
美術館が所蔵する所蔵品の中から、桃山時代から江戸時代に制作された近世絵画を取り上げ、当館を代表する名品とともに展示中です。
期間:6月16日(日)まで[前期…5月19日まで、後期…5月21日~6月16日(会期中、展示替えを行います)]

◇おすすめ作品の紹介
今月号では、当館初公開となる円山応挙(まるやまおうきょ)筆「老松鸚哥図(ろうしょういんこず)」を紹介します。枝をくねらせた松の樹にとまる一羽の鸚哥。やや首を傾げて振り向いた一瞬の様子が捉えられています。主に東南アジアに生息する鸚哥で、日本では頭頂部が黒いところから「ズグロインコ」と呼ばれています。
円山応挙(1733~1795)は、18世紀後半の京都で活躍した絵師です。伝統的な絵画技法や西欧の遠近法を習得したほか、中国絵画にも影響を受け、写生を重視した独自の絵画様式を確立しました。それは描く対象の形を写し取るだけではなく、質感や生態を捉えようとした革新的とも評される様式で、当時の公家や町衆など幅広い層の人気を得ました。応挙を祖とする「円山派」は、その後の日本絵画に大きな影響を与えたことで知られています。
本作品は、縦に長い掛軸に、松の幹と枝の一部をクローズアップで配置し、鸚哥を丁寧な筆致と明快な色彩で表しています。応挙が実際の鸚哥を写生したのか、あるいは何か手本とするものがあったのかは不明ですが、まっすぐこちらを見る視線が観る者にインパクトを与える作品です。

◇館長のコレを見て!
5月19日(日)まで、宮本武蔵が描いた重要文化財「枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)」を展示中です。武蔵による水墨画の鵙もずと、応挙が描いた色鮮やかな鸚哥、初共演となるこの2作品を展示室で見比べながらお楽しみください。

■5月の美術館イベント

※タイトルの前に(学)がついている講座等は、生涯学習サポート講座の対象です

問合せ:美術館
〒594-1156、内田町三丁目6-12
【電話】54・0001

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU