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自治体の皆さまへ

[特集]いざというときのために本気で地震に備える(1)

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大阪府和泉市

令和6年能登半島地震発生から6か月。
被災地の一日も早い復旧・復興を願い、市でも職員を被災地に派遣しています。
近年、市では地震による大きな被害はありませんが、「南海トラフ巨大地震」で震度6弱、「上町(うえまち)断層」による地震が発生すると震度7にもなると予想されており、決して他人事ではありません(左図のとおり)。
今月の特集では、被災地に派遣した職員の声をお届けします。被災地への派遣で得た経験を市の防災力の強化につなげるとともに、皆さんも地震から命を守るために、普段からできることを確認しましょう。

[南海トラフ巨大地震の被害想定]

[上町断層による地震の被害想定]

■避難所
[危機管理課 永山さん(災害派遣時)]
◇避難所の支援
1月16日から一週間、約450人が避難生活を送る石川県輪島市の中学校に行きました。
物資の整理・補充、清掃、夜間の巡回など、避難者の生活支援を24時間体制で行いました。また、避難所では新型コロナウイルスやインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が広がっていたため、一般避難者から隔離された部屋で感染者への生活支援も行いました。

◇避難所の様子
教室や体育館などを部屋として使用していたのですが、プライベートな空間は限られており、そのため、プライバシーの確保が難しく、音漏れなどでトラブルも起きていました。そんな中でもご近所さんが集まって励まし合い、避難所内でのコミュニティが出来上がっていて、普段からの近所づきあいや町会・自治会等での人との繋がりがとても大事だと感じました。また、長引く避難生活で疲労やストレスから心の不調を訴える人もいましたので、避難者一人ひとりに声をかけ、寄り添うなど、常に笑顔でコミュニケーションを取りながら支援することを心がけました。
そんな状況のなか、「遠くから来てくれてありがとう」と言っていただいた時が、短期間の災害派遣ではありましたが、気持ちに寄り添った
支援ができたのではないかと感じた瞬間でした。
物資については、私がいた中学校ではある程度は揃っていましたが、衛生用品、衛生面の除菌、消毒薬などが依然として不足していました。

◇災害に強い地域づくり・普段からの備えが重要
災害発生時、まずは自分の身の安全を守ることが一番重要です。次に自分の安全を確保したあとは、自分たちの地域での助け合いが大きな力になります。
今回の地震で、地域での助け合いで地域住民を家屋などから救出できたという話も聞きました。そのようにお互いを助け合うためには、日頃
から防災への関心を高め、それぞれの地域で自主防災組織について考えていただく必要があります。
地震などの大規模災害は他人事ではありません。予期できない被害をもたらします。また、行政も被災して機能が麻痺し、支援物資などが届
くまで時間がかかります。地震発生から2週間後に災害派遣に行きましたが、その時点でも物資が足りないものもありました。そのため、普段から非常用品などの準備が必要です。家が無事でもライフラインが遮断される可能性も考えて必ず備えをしてください。
日頃から災害に備え、町会・自治会等での地域の関係づくり、各家庭に合わせた備蓄など、自分にできることを進めていただきたいと思います。

◇自分たちの地域は自分たちで守る自主防災組織を結成しよう
地域の防災活動を効果的に行うためには、地域全体で協力し合うことが不可欠です。
地域で協力して助け合う「共助」の意識のもと、地域の力を最大限に発揮できる体制として、自主防災組織をつくり、災害に負けない地域づくりを進めていきましょう。

・活動に必要な費用を一部補助
自主防災組織の活動で必要な資機材購入や訓練活動の費用の一部を補助しています。
自主防災組織について詳しくは、市ホームページをご覧ください。

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