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美の扉~和泉市久保惚記念美術館~

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大阪府和泉市

開館時間:午前10時〜午後5時(最終入館は午後4時30分)
※茶室は公開中止
休館日:月曜日、8月13日(火)
※8月12日(月・振休)は開館
入館料:一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料
割引:団体(有料入館20人以上)、65歳以上(証明になるものを提示)、提携団体の会員証(会員含め5人まで)はいずれも2割引。各種障がい者手帳等提示の本人と介助者1人は無料

■美の扉を開こう!
◇常設展「六十余州名所図絵(ろくじゅうよしゅうめいしょずえ)-広重と巡る日本の風景-」
江戸時代後期に活躍した浮世絵師の歌川広重(1797〜1858)が晩年に日本全国の名所を描いた「六十余州名所図会」全70点を展示しています。色彩豊かな浮世絵版画で当時の日本の風景をお楽しみください。
期間:8月25日(日)まで

◇おすすめ作品の紹介
「六十余州名所図会」は縦構図による作品です。奥行きを表現することが難しい縦構図の作品において、広重が画面の中に奥行きを作り出すためにおこなった工夫をみつけるのも見どころの一つと言えます。
「駿河(するが)三保(みほ)のまつ原」では、松原の先端から右下、右下から左方向に松を並べ、富士山手前の山並みは左から右方向へ続きます。視線が「の」の字を描くように誘導されて、風景の広がりを感じさせます。三保の松原は羽衣伝説の地として知られています。
「下総(しもうさ)銚子(ちょうし)の濱外浦(はまそとうら)」は砂浜を画面下全体に描き、右から左、左から右へと視線を移すと富士山に到達します。岩にはギザギザの線を用いてゴツゴツした様子が表される一方、富士山は白色、富士山手前の山並みは灰色のみで描かれており、表現に違いを設けて遠近感を作り出しています。
銚子は全国屈指の水揚げ量を誇っています。その他の作品では手前の事物を極端に大きく描いて、その背後の事物を小さく描くといった工夫も見られます。この機会に広重の工夫を探してみてください。

◇館長のコレを見て!
浮世絵には浮世絵師の名前しか記されない場合がほとんどです。今回の「六十余州名所図会」には「彫竹」や「彫小竹」、「彫多」と記されているものがあります。これは彫師を示すマークで、技術が高い彫師のみに許されていました。

■8月の美術館イベント

問合せ:美術館
【電話】54・0001(〒594-1156、内田町三丁目6-12)

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