被災地支援や防災啓発活動などのボランティア活動に取り組む大阪公立大学ボランティア・市民活動センターV-station災害チームの皆さんにお話を伺いました。
◇きっかけはさまざまでも想いは一つ
「南海トラフ巨大地震が近い将来高い確率で発生すると言われ、自分や家族を守るために学びたくて」「報道される被災現場が実際どうなっているのか自分の目で確かめたかったので」と参加のきっかけはそれぞれ違いますが、災害による被害を少しでも抑えられるように、災害・防災に関するボランティア活動をチームで行っています。
◇できる時に・できることを・できる場所で
被災地での活動がない平時は、地域の方むけに防災の啓発活動をしたり、研修で学んだり、学園祭で出店したりしています。被災された方に寄り添う「復旧」、被災地をいつまでも忘れずに応援する「復興」、いずれ起こる災害に備える「防災」、災害発生時の行動を訓練する「準備」の一連の活動を「減災サイクル」と捉え、災害が発生した後から次の災害発生時までどのような時であっても、減災のために自分たちにできる事があるはずと考えて活動しています。
「減災サイクル」
[準備]住宅被害への対策を学ぶ研修
[復旧]被災地での支援活動
[復興]学園祭での模擬店出店
[防災]子ども向け防災イベント
◇備えは完璧じゃなくていい
防災は「できるところからできる範囲で」が大切です。7日分の食料は置く場所がなくても、3日分ならというふうに少しずつでも意識して行動していくことが大切です。また「できていることに目を向ける」ことも大切です。できていないことがないようにという思考だと、忙しい中で備えを進めることは出来ません。少しでもできていればOK、ポジティブにとらえて次にできる備えに広げていきましょう。完璧な備えなんてないのですから。
◇元気な人が「助ける側」になれるよう
災害時には「自助(自分の身は自分で守ること)」や「共助(周りの人たちで助け合うこと)」が大切だと言われていますが、大学生などの若い人は、共助において「助ける側」になることが求められます。
そのために、「助けられる側」にならないよう、自分の身を自分で守る備えをしておかなければなりません。けれども一人暮らしをする多くの方は、非常用持ち出し袋の準備や食料品・生活必需品の備蓄ができていないのではないでしょうか。今では、簡単に災害に備えられる便利グッズやアイデアがたくさん紹介されています。地震や台風そのものを防ぐことはできませませんが、被害を少しでも軽減できるよう、防災に目を向けてもらえたら嬉しいです。
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