■病気や障害のある子の「きょうだい児」の話
皆さんは「きょうだい児」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「きょうだい児」とは病気や障害のある子どもの兄弟姉妹です。
▽きょうだい児の悩み
彼らは親に甘えたい気持ちを我慢したり、自分は病気じゃないから頑張らなきゃといったプレッシャーを感じたりすることがあり、幼いころから葛藤や困惑を抱えていることが少なくないと言われています。また、兄弟姉妹の危篤状態や死に向き合うこともあり、心の負担は軽くありません。たとえ兄弟姉妹の病気が治っても、きょうだい児が子ども時代に抱えた経験、複雑な気持ちはなくならず、その気持ちを抱え続けるケースも少なくありません。
▽悩みを知ることから
しかし、きょうだい児をサポートする仕組みや団体は数少なく、居場所や、気持ちを吐き出せる場が少ないのが実状です。
ではきょうだい児の悩みを軽減するために何ができるでしょうか。
市内在住できょうだい児の心の支援や居場所作りを行うNPO法人しぶたねの理事長である清田悠代さんに話を伺いました。
「きょうだい児のつらさや頑張りを知る人が1人増えると、安心が一つ増えます。『ここにいてくれてありがとう』というありのままを受け入れる優しい気持ちを持って接することが大切です。」
私たちがきょうだい児の置かれた立場や心境を少しずつ理解し、ありのままを受け入れる優しい気持ちを持つことで、きょうだい児たちも含めて誰もが暮らしやすい世の中になるのではないでしょうか。
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