知っていますか?障がい者基幹相談支援センター
まちには、障がいのある人、ない人、様々な立場の人が暮らしています。中には一見わからないけれど障がいがある人もいます。そして日常生活や社会生活に困難を感じている人たちを支援している事務所や機関があります。
今回は、その中の一つ、障がいのある方などの地域における生活を支援する「住吉区障がい者基幹相談支援センター 自立生活センター・まいど」の和田さんにお話をうかがいました。
障がいは自身や身近な人にいつ起こるかわかりません。この機会に障がいのこと、暮らしやすい地域のことを一緒に考えてみませんか。
・住吉区障がい者基幹相談支援センター 自立生活センター・まいど
主任相談支援専門員 介護福祉士 和田 知佐子(わだ ちさこ)さん
●お仕事の紹介をお願いします
・障がいがあっても自分らしく暮らせるよう自立支援や相談支援を行っています
住吉区にお住まいの身体障がい・知的障がい・精神障がいのある方、障がい児、難病を患っている方などからご相談を受けています。障がい者手帳を取ったばかりでどんなサービスが利用できるか分からない方や、障がい福祉サービスにまだつながっておらず利用を希望する方、障がいがあって日常生活での不安がある方、高齢になってから障がいの手帳を持たれた方など、相談内容は様々です。また、障がいのある方ご本人だけでなく、ご家族からの相談も受けています。どんな重い障がいがあっても、住み慣れた地域で分け隔てなく暮らせる社会をめざして活動しています。
障がいの種類は大きく分けて3種類
・身体障がい
先天的、もしくは後天的な理由で身体機能の一部が不自由な状態など。
・知的障がい
読み書き、計算など知的機能に困難があり、社会生活にうまく適応できないなど。
・精神障がい
統合失調症やうつ病などの精神疾患のほか、ADHDなどの発達障がいを含む。
・関係各所と連携を取りサポート
私たちは、様々な障がいの種別やニーズに対応した相談支援を実施しているワンストップの相談窓口です。
まず電話やメールでご連絡いただいたら、予約のうえ来所していただきます。相談者のご希望や状況に合わせて、お住まいや近くの施設に訪問対応もしています。そして相談員がお悩みやご相談の内容をうかがい、改善していくためにどうしたらいいか一緒に考えていきます。そして、各サービスを受けるための手続きに同行したり、各機関と連携しながら支援を行います。例えば、ヘルパーなどのサービスを利用したいという時は、区役所へ行って相談・申請手続きをします。気分が落ち込んでずっと悩んでいるという方であれば、大阪市こころの健康センターなどにつなぎます。就労について相談していきたい場合は、ハローワークや南西部地域障がい者就業・生活支援センターなどへ。障がいのある子どもが通所できる場所を探したいという親御さんには、事業所情報などをご紹介します。
基幹相談支援センター
→役所などの行政窓口
→障がい福祉サービス事業所
→相談支援事業所
→保育所や学校などの教育機関
→病院・施設
→その他の相談機関
●これまでの活動で印象的なことや心掛けていることはありますか?
・地域での暮らしをかなえていく相談者の姿が励みに
総合的な相談窓口なので、ご相談者は生活や仕事などが行き詰っていたり、精神的に辛い状況で当センターに来られます。そこから社会で自立した生活を送れるよう、必要な援助や情報提供を行い、地域の相談支援事業者間の連絡調整や連携を行って支援を進めていきます。連携した施設の方から「うまく進んでいます」という報告を受けたときなどはとてもうれしいですね。サービスをつないだら終わりではなく、一定期間ごとに連絡し、さらなる情報提供を行ったりするので、相談者の生活がより良くなっていく様子を見聞きすることは励みになります。
住吉区は通勤アクセスもよく、大阪急性期・総合医療センターなどもあることから、他から引っ越してくる方が多い地域です。どんな事業所があるか分からなくて困っているという問い合わせが増えています。また、複数のお悩みを抱えている方や、家族みんなが病気でお困りのケースも多く、私たちも複雑化している課題に対応していかなければならないと考えています。
●区民の皆さんへのメッセージをお願いします
・「支援の入り口」を上手に活用ください 住吉区役所で相談会も
どんな悩みごとでも他者に相談するのは勇気がいることです。戸をたたいてくれたその勇気や気持ちを大切にしたいと思っています。
障がい分野での自立支援には、一緒に取り組むことや寄り添う姿勢が必要であると考えています。どんな重い障がいがあっても、地域であたりまえに暮らすことができる権利を持っています。障がいがあるからと諦めることなく、ご本人やご家族が理想とする暮らしを一緒に実現していきたいです。
また障がいは生まれながらのものだけでなく、人生の中で病気や事故など不測の事態によって生じることもあり、だれもが障がいのある状況になる可能性があります。そのため、皆さんにこうした支援の入り口があることを知っていただきたいですね。
●障がいがあっても地域で安心して生活するための様々な相談に応じています
住吉区障がい者基幹相談支援センター自立生活センター・まいど
長居西1-9-8 キミハウス1階【電話】6609-3133【FAX】6609-3210(月~金 9時~17時30分)
●「お気軽にご相談ください!」「毎月第4水曜に区役所内で「障がい者の暮らし何でも相談」会を開催しています。」
問合せ:保健福祉課 2階26番窓口
【電話】6694-9857【FAX】6694-9692
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