『古事記』と住吉
『古事記』というとなんだか難しそうなイメージですが、実際に読んでみると内容はすごく人間っぽい神様たちのお話から始まります。登場するのは、神様界1番のプレイボーイ大国主(おおくにぬし)や、黄泉比良坂(よもつひらさか)で史上初の夫婦げんかをした伊邪那岐(いざなぎ)・伊耶那美(いざなみ)、「海幸彦・山幸彦」や「浦島太郎」に登場する竜宮の王様とお姫様の豊玉彦(とよたまひこ)・豊玉姫(とよたまひめ)、美人三女神の三女市杵島姫(いちきしまひめ)、奈良公園に鹿を連れてきた建御雷(たけみかずち)などなど。場所:でこれらの神様は何とすべて住吉大社の摂社・末社にお祀りされているんですよ。
また、「住吉大社は海の神様・航海の神様」と言われているのは、大社本宮に祀られている「底筒之男命(そこつつのおのみこと)・中筒之男命(なかつつのおのみこと)・表筒之男命(うわつつのおのみこと)」が海の中の「底層・中層・表層」でお生まれになったから。
2023年は古事記の編纂(へんさん)に関わった太安万侶(おおのやすまろ)没後1300年に当たり、様々なイベントが行われました。当会でも本年2月にすみよしの魅力PR事業として古事記の専門家や住吉大社神職をお迎えして講演会とまち歩きを行います。日本最古の歴史書『古事記』を肌で感じてみませんか。
執筆:NPO法人すみよし歴史案内人の会 谷口 精一
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