新旧様々な“推しスポット”がある北区!最新情報と共にお伝えします
■大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館
場所:天神橋6-4-20
大阪くらしの今昔館ホームページ
【HP】https://www.osaka-angenet.jp/konjyakukan/
◇江戸時代の大坂へタイムトラベル
長いエスカレーターに乗り耳を澄ますと、町のにぎわいが聞こえてきます。10階は江戸時代の大坂の町並みが見渡せる展望フロア。やがて日が暮れ、火の見櫓(やぐら)の向こうに月が昇ります。
大阪くらしの今昔館は、住まいの歴史と文化をテーマにしたミュージアムです。9階には実物大で再現された江戸・天保年間の大坂の町が広がります。表通りには薬屋、人形屋などが軒を連ね、来館者は町家に上がり込み、調度品に触れながら散策を楽しみます。路地を抜けると庶民の住む裏長屋です。
8階では、文明開化から大大阪への発展、そして戦後の復興に至る各時代の暮らしを精巧な模型と資料で紹介します。
◇家族構成も築年数も「造り込み」
昨年度は約34万人が来館しました。館長の増井正哉さんは、その強みを「造り込み」と話します。「すべての町家に家族構成や築年数が設定され、建築様式や傷み具合、調度品に反映しています」。町家の表の大戸やばったり床几(しょうぎ)も開閉可能です。
裏長屋の1軒に、借主を求める「かしや」の張り札。中には畳もふすまもありません。借主が全て持ち込む「裸貸(はだかがし)」と呼ばれる仕組みは、京や江戸にない大坂独自の貸家システムでした。小さな空き家から、想像が広がります。
・どんな興味を持って来られても楽しめるよう、細部まで作り込んであります。そして環境に溶け込んでいただけるよう、文字説明はありません。まずは体験し、もっと知りたくなったら二次元コードを読み込んだり、ボランティアガイドにお声掛けください。
(館長の増井正哉さん)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>