■防災特集 日頃の備え、いま一度確認を!
令和6年1月1日に石川県能登地方を震源として発生したマグニチュード7.6、最大震度7の地震により、多くの尊い命が失われ、広い範囲にわたって甚大な被害が生じました。また、今後発生することが予想されている上町断層帯地震や南海トラフ巨大地震などでは、津波被害のほか、大都市特有の被害も多く発生するものと考えられます。自然現象を食い止めることはできませんが、私たちの備えによって災害による被害を減らすこと、「減災」は可能です。今回は、「減災」のために日頃からどんな備えが必要なのか、ご紹介します。
◆天王寺区で想定される災害を知る~大規模地震は近い将来必ず起こります!~
(1)上町断層帯地震
発生の切迫度が最も高いSランク
内陸活断層による地震で、天王寺区は震源から近い場所に位置するため、大きな被害が発生すると想定されています。
(2)南海トラフ巨大地震
発生確率40年以内に90%
海溝型地震で、東海地震、東南海地震、南海地震の3つの地震が連動して同時に発生した場合、関東から四国・九州にかけて極めて広い範囲で甚大な人的・物的被害が生じるおそれがあります。
▽津波の浸水予測
特に沿岸部では津波による甚大な被害が生じる可能性があります。天王寺区は津波による浸水想定がありませんが、大阪市の海岸付近では早いところで地震発生から110分で津波が到達し、満潮時では場所によって6mを超える大津波になると想定されており、湾岸地域にいる多くの人が天王寺区に避難してくることが予想されます。
◆地震が起きたとき
まずは自分の命を守る行動を!
状況が落ち着くまでは安全な場所で待機しましょう
・頭部を守りましょう
・大津波警報が出た場合は避難情報に基づき行動
◆水や食料、生活用品とトイレ用凝固剤が必要
・電気・ガス・水道が止まるかもしれません。
・3~7日間は家の中だけで生活できる準備を。
・水は家族の人数×3L×3~7日分を用意しましょう。
・配管や下水道が壊れてトイレが使えなくなるかもしれません。
○ビニール袋と凝固剤を使って自宅に流さないトイレを作りましょう
能登半島地震では?
避難所の仮設トイレには階段や段差があり、高齢者等には使いづらい面もありました。
○多めに買って普段から使用し、その分を買い足すローリング・ストック(循環備蓄)を実践しましょう
◆マンション特有のリスクに備える
・マンションでも交流を大切に。
・マンション内で災害時のルールを決めているところもあります。
・停電でエレベーターが長期間停止するかもしれません。階段での昇降を避けるためにも十分な備蓄を。
○長周期地震動が発生する可能性があります。
東日本大震災では?
住之江区の大阪府咲洲庁舎では、10分以上揺れ続け、最上階の揺れ幅は最大約3mにもなりました。
◆大阪防災アプリで情報収集する
・ハザードマップ
・気象警報
・避難所情報「日本語」「英語」「中国語」「韓国語」「やさしい日本語」
・家族構成をもとにした必要な備蓄品と数量
・雨雲のリアルタイムレーダー
◆けがをすると、その後の避難もままなりません
家具の転倒防止対策を行う
近年発生した地震で家具類の転倒・落下が原因のけが人の割合は3~5割です
対策のポイントは「落ちてこない」、「倒れてこない」、「移動してこない」安全な空間を作ること
(1)整理整頓・収納場所を変更し家具を減らす
(2)家具の配置を見直す
(3)家具転倒防止器具を設置する
問合せ:市民協働課(安全まちづくり)
【電話】06-6774-9899
■防災マップ 保存版
自分たちの地域の避難路や避難場所などを確認しておこう!
▽災害時連絡先一覧
天王寺消防署【電話】06-6771-0119
天王寺警察署【電話】06-6773-1234
ガス漏れ(大阪ガス)【電話】0120-0-19424
停電(関西電力送配電)【電話】0800-777-3081
水道(水道局お客様センター)【電話】06-6458-1132
道路(田島工営所)【電話】06-6751-5000
下水道(田島管路管理センター)【電話】06-6751-5048
夜間・休日専用【電話】06-6947-7981
ごみ(中部環境事業センター)【電話】06-6714-6411
天王寺区役所【電話】06-6774-9986
火事・救急119番
警察110番
令和6年4月現在
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