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自治体の皆さまへ

EXPO 2025 大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン(2)

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大阪府大阪市東淀川区 クリエイティブ・コモンズ

東淀川区から世界に発信!
大阪ヘルスケアパビリオンに出展する区内企業の皆さんに、万博への意気込みを伺いました!

■ファッションを創造する飯田繊工
飯田繊工株式会社
代表取締役社長 上田純(うえだじゅん)さん
管理部管理課課長 大槻浩正(おおつきひろまさ)さん

当社は明治36年に創業し、今年で121周年を迎えます。現在は、染色加工事業を基軸に縫製事業にも取り組んでいます。広く一般のお客様にも、当社製品の着心地や洗濯耐久性などの魅力をPRするため、3年前にはアパレルブランド「LAMIUE(ラミュ)」を立ち上げました。また、工場の一角で従業員自ら綿花栽培を行い、独自開発した環境配慮型染色法を用いることで、CO2の排出量を従来比30%以上削減しています。

万博では、当社の取り組みを過去・現在・未来に分けて紹介します。「地球温暖化が進む中でも快適に過ごせる繊維製品の提案を」。そんな思いから最新技術を用いて自社開発した暮らしやすい衣服を展示します。
特許取得済みの加工技術「COOLSYNC」を活かした冷感素材のクールマントは-3℃の体感で暑さを和らげます。温暖化による北上が懸念される、マラリアなどを媒介する蚊を寄せ付けない特殊加工の衣類も展示予定です。併せて、廃液を透明にする染色方法なども紹介し、持続可能な社会に貢献します。
写真クールマント(イメージ)

■スキルシステムズ株式会社
代表取締役社長 杉本浩(すぎもとひろし)さん
社長室付 竹田裕紀(たけだひろき)さん

「システムで“やりたい”を実現する」を基本に、社会ニーズに応えるIT(情報技術)のプロフェッショナル集団です。
具体的には、今回の展示とも関連する医療・介護関連をはじめとする多分野のソフトウェア開発・販売のほか、ECサイトの構築などを手掛けています。また、ITの分野で培ってきた技術を活かした新規事業として、AI(人工知能)を活用したアプリケーション開発にも力を入れています。
IT導入前後の社内調査や業務改善アドバイス、セキュリティー対策が得意で、開発システムでは常に利用者目線の「おもてなし」でお客様の課題解決に取り組んでいます。

現在の日本の医療現場は「3時間待ち3分診療」といわれる問題や、医師や設備不足による医療格差、さらに居住地による地域間格差といった多くの課題を抱えています。当社ではAIやインターネットを用いて様々な格差を解消し、誰もが平等に暮らす「いのち輝く未来社会」を技術でデザイン(開発)しています。
展示では、現在事業化を進めている、希少がんの早期発見に役立つ目視に頼らない「AI異常細胞分類システム」(開発完了※写真参照)について紹介します。2050年には、自宅に居ながら血液1滴で病気の診断が可能な仕組みの実現をめざします。どこに居住しても主治医や専門医、薬局と連携しながら幸せに暮らせる社会のため、今後も開発を進めます。

■金属を科学する。
大阪冶金興業株式会社
代表取締役工学博士 寺内俊太郎(てらうちしゅんたろう)さん
課長(広報/採用担当)兼営業課係長 破魔雄平(はまゆうへい)さん

当社の創業は昭和16年、現在も本社を置く瑞光で軍事工場として産声を上げました。焼夷弾を受けながらも不発弾で難を逃れた工場で培った技術を活かし、現在は兵庫県三木市に工場を移して3つの事業を行っています。1つ目は、真空熱処理に特化した「金属熱処理加工事業」。当社でも手がける発電用ガスタービンブレードや原子力部品、探査衛星打ち上げロケットの部品など、特殊な金属の加工に必須な技術です。2つ目は、金属の粉末から成形する小型精密部品の製造「MIM事業」。そして3つ目は、金属3Dプリンターを使って部品や医療機器を製造・販売する「造形・メディカル事業」です。

関西大学、大阪商工会議所の2つのブースに出展します。前者は「関大合金シリコロイ」「人工ルビーで作る茶器展示」、後者は「3Dプリンターで作る人工骨の展示」がテーマです。
「シリコロイ」は、通常の金属を劣化させてしまう液体窒素などの超低温にも強い素材です。当社の金属3Dプリンター技術を駆使すれば多彩な形状に対応できるため、未来の水素社会に貢献できます。
「人工ルビー」は現在の技術では塊を削って成形していますが、関西大学と共同研究を進めるミリ波を駆使した新しい熱処理技術を使えば、短時間かつ従来のエネルギーの1/100で材料からそのまま希望の形に仕上がります。
「人工骨」の展示では、当社が手がける完全オーダーメイドの人工骨を紹介します。交通事故や病気の治療で欠損した骨を再建するために役立てられることが期待されます。
いずれも今後ますます発展の可能性を秘めたもの。さらなる研究開発で明るい未来を描きます。

■区長からひとこと
地元企業が万博に!
今月号の特集では、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンに出展する東淀川区内の企業3社に、どのようなものを展示するのかをお聞きすることができました。区内の企業が万博に出展し、世界に向け最新の技術を発信していると知ることで、万博がより身近に感じられたのではないでしょうか。
万博では新しい技術や商品が生まれ、生活が便利になるきっかけとなります。今回紹介した区内の企業をはじめ、世界の最先端技術などが結集し、新たなアイデアが創造・発信されます。
万博は、未来社会のショーケースです。少し先の未来を、間近に見て、感じて、体験することのできる貴重なチャンスです。大阪・関西万博まで1年を切り、今後さらに最新の技術やパビリオンなどの情報が明らかになってきます。ぜひ会場で、未来を体験してください。

東淀川区長 武富康彦

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