主に大阪市北東部から排出される可燃ごみを焼却する東淀工場。2基の焼却炉を備え、1日最大400tの焼却が可能です。焼却廃熱を有効利用した発電で環境にも配慮。参加費無料のオープンデーも開催し、地域に親しまれる工場をめざしています。
(さっそく紹介するで!)
■東淀工場内説明図
▽(1)ごみの投入
皆さんの家庭から収集されてきたごみは、プラットホームにある6面の大きな扉から、ごみピットに投入されます。
▽(2)ごみを運ぶ
集められたごみを貯めておくのがごみピット。ここから、ごみクレーンを使って投入ホッパへ。
ごみクレーンは、ごみクレーン操作室で遠隔操作し、最大で約5tまでつかむことができます。
▽(3)ごみの焼却
投入ホッパを通ったごみは焼却炉へ送られます。焼却炉内は階段状になっていて、ごみを移動させながら効率よく燃やします。また900℃以上の温度で焼却することで、ダイオキシンの発生を抑えています。
▽(4)焼却灰
ごみは完全に燃やされると灰に。かさは焼却前の1/20に、重さは1/5になります。
灰は灰ピットに集められ、埋め立て処分地へ埋め立てられます。
▽(5)空気の供給
ごみピット内の臭気を含んだ空気は、ごみの燃焼用空気として焼却炉に供給され、臭気成分を分解します。
▽(6)余熱で発電
ボイラは焼却炉で燃やした時に発生する熱を有効利用できるよう、水を蒸気に変える装置。
ボイラで発生した蒸気を利用してタービンを回し、発電機を動かして発電しています。東淀工場では、最大10,000kwを発電して工場内で使用するすべての電気を賄い、さらに余った電力を電力会社に送電しています。
(東淀工場では公害防止対策もバッチリや!)
▽(7)排ガスをきれいに
ごみを燃やすことで発生した排ガスは、ろ過式集じん器など3種類の装置で処理し、大気中に放出して問題ない状態にしています。
排ガス中に含まれていた「ばいじん」も、捕集灰処理設備などで無害化され灰ピットに集められます。
(8)排水もきれいに
工場内で発生する排水は、排水処理設備で処理し、下水道に放流されています。
24時間稼働の東淀工場では、現在67名のスタッフが可燃ごみの処理業務に携わっています。
平成22年の建て替えより導入した焼却設備を大切に使用し、定期整備工事を行いながら壊れないように運転しています。
区民の皆さんには、引き続きごみ分別、ごみ削減へのご協力をお願いします。特に、資源ごみを焼却処理してしまうと設備故障の原因となるため、可燃ごみの中に資源ごみを入れないようお気をつけください。
工場長 畑森(はたもり)さん
副工場長 山田(やまだ)さん
■11月2日(土)オープンデー開催!!
無料
申込不要
こぶしのみのりちゃんも登場するよ!
オープンデーでは、工場内を見学していただけるほか、さまざまな楽しいコーナーもご用意!!ぜひお越しください!
※フリーマーケットは開催しません。
・ごみクレーンの模擬体験ができるよ!
・三面マルチシアターでクイズも!
・パッカー車乗車体験もあります!
・オリジナル缶バッチを作ろう!
・水素で走るMIRAIも登場!
アクセス:南江口3-16-6
・Osaka Metro 今里筋線 井高野駅
・大阪シティバス 江口橋または江口君堂前
■[区長からひとこと]3R(リデュース、リユース、リサイクル)などごみの減量化にご協力ください
大阪広域環境施設組合東淀工場は、旧工場が昭和49年から平成13年まで28年間運転したのち建て替えとなり、平成22年3月に竣工しました。同年4月より集められたごみを焼却処理しており、1日に400トンのごみの処理が可能です。建て替えの結果、焼却設備の機能向上はもちろん、ごみ焼却時に発生する熱エネルギーも、より有効利用できるようになりました。発電効率も高く、高性能の公害防止設備も備えています。今年度はオープンデーが11月2日と令和7年3月15日の各土曜日に開催されます。工場の見学をはじめ、さまざまな環境学習イベントも開かれる東淀工場のオープンデーに、ぜひご来場ください。
東淀川区長 武富康彦
問合せ:大阪広域環境施設組合 東淀工場
【電話】06-6327-4541
<この記事についてアンケートにご協力ください。>