■区長メッセージ
「命を守るためにあなたが今できること」
大阪市港区長 山口照美
港区長となって、3年目を迎えます。私が最も力を入れているのは、「今も、そして未来にわたって港区民の命を災害からできる限り救う」ことです。それは、何もかも行政が準備をして、みなさんの手を引いて避難誘導をするということではありません。
2024年1月1日、能登半島で大きな地震がありました。東日本大震災もそうでしたが、これまでの大規模な災害は、行政主導の防災対策の限界を示しています。行政の指示を待っていては助かる命も救えません。
私たち港区役所は引き続き、防災対策の強化に取り組みます。ただ、加えてみなさんにお願いします。自分と、大切な周りの人の命を助けるために「行動」をしてください。
南海トラフ巨大地震は必ず起きます。折に触れて、最も被害が大きな場合の想定をお伝えしています。港区のほとんどが、浸水します。避難が遅れた場合、9865名の方が亡くなるという予測があります。行政職員もできる限りのことはしますが、広域に起こる地震では職員や家族も被災者となります。
行政は万能ではありません。
みなさんの大切な命を、行政に委ねないでください。
逃げる場所を決めておく、家具を固定する、備蓄品を用意する。周りの人に声をかけながら、少しでも遠く、高い場所に逃げる。やるかやらないか最終的に判断するのは「みなさん自身」です。
自助、共助、公助が力を発揮することで、災害時にも共に生き抜くことができると考えています。ともに力を合わせて港区を災害に強いまちにしていきましょう。
■伝わる防災の取組み 大阪市港区役所×NHK大阪
詳しくはこちら
【HP】https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20230302_01.html#mokuji2
◇#NHK防災これだけは
港区役所が協力し、NHK大阪が制作した「#NHK防災これだけは 大阪市港区版」が完成しました。港区は、南海トラフ巨大地震で津波の被害を受けます。その時、命を守るために、「これだけは知っておいて欲しいこと」をまとめています。ぜひ、ご覧ください。
1 南海トラフ巨大地震の津波について知ってほしい情報
・港区には114分で1m以上の津波が来ます
・区域の広い範囲で浸水します
・頑丈な建物の3階以上に避難してください
2 津波避難ビルについて知ってほしい情報
・港区には100以上の津波避難ビルがあります
・ビルによって避難可能時間が異なります。裏面の防災マップで確認してください
・最寄りの津波避難ビルがいっぱいの場合は、お住いの地域にこだわらず避難してください
◇#NHK防災これだけは
1 港区に114分で津波が来る! 建物の3階以上に避難して
広い範囲で最大3メートル(1階水没)
築港・福崎は最大4メートル浸水します
区の8割が浸水
大阪府の想定(平成25年度)では、最悪の場合、津波で約9800人が死亡すると想定されています。
※想定される「南海トラフ巨大地震」の場合
慌てず落ち着いて避難してください
ただし、海の近くにいる人は揺れたらすぐに海から離れましょう
2 住んでいる地域にこだわらず津波避難ビルを利用して!
近くの津波避難ビルのスペースがいっぱいの可能性も
津波避難ビルの地域ごとの充実度
港区には100以上の津波避難ビルがあります
大阪ベイタワー、Osaka Metroの地上駅は24時間避難可能
詳しくはこちらを(※本紙参照)
(2023年5月31日時点)
高齢者や移動が難しい人は無理せず近くのビルへ
移動できる人はビルが多い弁天町エリア等へ
大阪市港区 津波これだけは
問合せ:協働まちづくり推進課(安全・安心)
【電話】6576-9881【FAX】6572-9512
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